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推し活はエピソードになるか〜オタクの就活〜
ご挨拶が遅くなりましたが、昨年は大変お世話になりました!今年もよろしくお願いいたします。
軸ラボは「自分を知って楽しく生きよう」をモットーに、就活や婚活の自己分析はもちろん、人生のさまざまなタイミングのモヤモヤを聴き、一歩を踏み出すお手伝いをするサービスです。
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さて、先日推しのライブに行ってまいりました。
ライブはそれはそれはかっこよくてもう最高だったのですが、語彙消失すると同時に何時間でも語れてしまうので割愛します(矛盾)。
今日は推し活と就活、オタクの就活の話をしたいと思います。
新卒就活をメインに話していきますが、大人の転職活動でも部分的には使えると思います。
▼推し活は就活エピソードになるか
「推し活してるんですけど就活でエピソードにはなりませんよね…?」
就活で自己分析のお手伝いをしていると、こんなお話をよく聴きます。推し活じゃなくても、ゲームとか。アニメや読書など。自分が熱中してる趣味の活動を就活で語るのって難しい!! というご相談。
私は、推し活の話は就活エピソードになり得る!!!と思っています。
▼推し活と自己PRやガクチカ
確かに学業の話や部活、アルバイトなどの話と比べ、就活のエピソードとして使いづらいイメージがあります。それはなぜか。
①課題解決や学び、強みが見えづらいから
②面接官になじみのない話題だから
①の課題解決能力が見えづらい問題ですが、就活は仕事の能力をアピールする場である以上、「課題を解決する能力があるか」「経験から何を学び仕事にどう活かすか」「仕事をする上での考え方はどうか」が問われます。
仕事は「何らかの問題もしくは目標があり、それを解決する(達成する)」ことで給料をもらえるからです。
じゃあ、自分の推し活、趣味から、課題解決能力をまず掘り下げてみるといいと思うのです。
チケットを取るためにした努力
ゲームでランクを上げるためにやったこと
好きなアニメを追うためのスケジュール管理
読書から広がった視野
など、これは一例ですが、推し活や趣味でも好きだからこそ頑張ったことや得たものがあると思います。
ここでは「就活で使うかどうかは別としていったん掘り下げて考える!」ことが大事です。
チケットとるのも家族に名義お願いしただけ
ゲームも授業そっちのけでやってただけ
アニメも睡眠時間削ってただけ
読書もただ幅広く読んでただけ
と「◯◯しただけだし就活には使えない(むしろマイナス)」と決めてしまうのではなく、自分の取り組み方をいろいろ取り上げてみる。
そうすると
目標達成のためには手段を選ばず行動
苦手や反省が出てきたらすぐに改善
スケジュールがきつくても諦めずに達成
読書きっかけの情報収集
など「推し活や趣味で発揮している自分の良さ」が見えてきます。
次は②、面接官になじみのない話題問題。
正直これは業界や、面接官との相性にもよります。趣味全開でそのままエピソードを使っても通じる面接官もいれば、まったく通じない堅い業界、堅い人もいる。相手目線でエピソードを選ぶのは大事。それが仕事でも生きてくるからです。
通じなさそうだなと感じる場合は、「推し活や趣味で発揮している自分の良さ」が、学業や部活、アルバイトでも多少なりとも発揮できていないか?を考え、そのエピソードを持ってきます。
良さはそのままに、エピソードだけ伝わりやすいものにスライドする感じですね。これも、推し活などの趣味を掘り下げて考えて、自己分析するからこそできることです。
まとめると、
推し活、趣味のエピソードを徹底的に自己分析
→良さの抽出
→他の場面でその良さは活きていないか
の順番。自己分析と工夫次第!
▼推し活や趣味から考える志望動機
音楽に、ゲームに、アニメに、本に(その他あらゆるコンテンツに)人生を救われたので、次は自分が与える側になりたい!!!!
それはもう本当に気持ちがわかります。1番お世話になってきた世界なので、自分もその一端を担えたら最高ですよね。私も受け取る側のいち消費者として、熱量と愛のある人たちにスタッフ側をしてほしい!!!という気持ちですし、その人たちの仕事があるからこそ私たちは良質なコンテンツを受け取ることができています。いつもありがとうございます!!
で、志望動機なのですが、冒頭に話したような「自分もたくさんもらってきたから、次は与える側になりたい!」は100万人のオタクが同じことを言えてしまう志望動機になっています。
他の人と同じことだけを伝えても、残念ながら企業にはなかなか選んでもらえません。それはみんなが好きなコンテンツも同じだと思います。激戦なので差別化が必要なんです。
そこで考えるのは、好きだからこそ「問題だな」と思ってることはないか、ということです。
例えば、私の推しはアイドルなのですが、チケット転売問題は永遠の課題。エンタメ業界に就職するより、その問題をどうにか解決できないかな?解決の一端を担ってるシステムの会社ってないかな?と探してみるとか。
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リンクはこちら
https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/sl/face_authentication/column/list.html
あとは、一般でチケット取ろうにもサーバー落ちるとか繋がらないとか、物販もうちょい効率よくならんのかな?とか、混雑時のトイレ問題とか!(いろんなアーティストのライブ行ったときの課題が混ざってます)
アーティストや主催側も考えてるし予算の問題もあるし、みんなに喜んで欲しいのは絶対で、その上でのこの状況なので、苦情じゃなく、自分が仕事する側なら、どこの業界からどんなアプローチをするかな?を考える。自分が仕事をすることで、どんな世界にしたいか?どんな課題を解決したいか?
それが「志望動機」の「志(こころざし)」になると思います。
で、自分がどう関わりたいか、役に立ちたいか、も大事。例えばIT業界なら、もし私だったら「ITシステムを提案する営業」か「IT業界の採用担当」「IT業界特化型の人材サービスのコンサルタント」かなぁと思います(今までの経験を活かす)。
「趣味でよくアイドルのライブに行くが、チケット転売防止に(貴社の)システムが大きく貢献していると感じた。そのシステム以外でも、今後もスムーズで正確なサービス提供をしていけるよう多くのクライアントのニーズを捉え提案していきたい。(その業界に関わる人材採用や、困っている企業の役に立ちたい)」みたいな…。雑だけどこんな感じ。
好きな業界で、自分が問題だと感じていることがあり、自分が役に立てることって何か(これは自己PRと連動)。好きだからこそ、志望動機が思いつくことってたくさんあると思います。
これもけっこう掘り下げが大事ですね。その上で「この志を達成できるのは御社しかいません!」というところまで、他社比較ができれば完璧。そのへんはマイナビなどのナビサイトを見るだけでなく、企業のコーポレートサイト、業界ニュースなどを見る、社会全体を見てこの課題に各業界はどう取り組んでいるのかを考える、など幅広いリサーチをするのも良いと思います!(好きだからこそできること)
▼推し活と仕事
「好きを仕事にすると嫌いになる」
という話を聞いたことないですか?これは正解とも言えるし、不正解とも言えると思います。人によるし、関わり方による。
その業界に行くと裏側を見てしまい、ただ楽しかったことが楽しめなくなる、というのはよく聞く話です。旅行が好きだけど、旅行業界に入社したら自分が旅行するヒマがなくなった、とか。音楽業界に行ったら自分の好きなライブに行けないとか。ゲーム業界でもマネタイズ(課金)をどう考えるかが大事になって純粋に楽しめなくなる、とか。消費者側から運営側に回るので、きれいごとだけじゃないのは承知の上。
特に今は無料コンテンツがあふれているので、自分が給料をもらう側に回るときは「どこからどうやってお金を得るのか?」を考えてみるのも、仕事の解像度を上げるひとつのやり方です。(音楽やマンガやアニメやゲームに皆どれだけお金を使っているか?それがその業界の収入になる)
どう考えても趣味にまつわる業界で仕事をしたい!!!という人は、自己分析&入念なリサーチの上で自己PRや志望動機を徹底的に考えて、激戦を勝ち抜けるよう頑張りましょう!
もし新卒では夢が叶わなくても、その業界が求めるスキルを別の企業で身につけて、転職で再チャレンジするのも可!徐々に推しに近づいていくキャリアストーリーも、かっこいいと思います。
反対に、推し活をしっかり楽しめるように、休みが取りやすく、給与がしっかりしてて、ライブの多い東京に住む!!
と、推し活を優先して、あえて好きなこととは違う業界を選択するのもアリ。その場合は「推し活を優先したいから御社を選びました!!」という訳にはいかないので、また別の切り口で志望動機を考えていくことになります。
▼まとめ
ここまでのまとめです。
①推しに対する取り組み姿勢から自己PRを考える
②推しにまつわる業界の課題を解決する志を持つ
③推しとどの距離感で働くかを考える
皆さんが夢中になってきた、大好きなことなので、ぜひ就活のモチベーション、その後の仕事のモチベーションにしてほしいと考えています。
そのためには、好き!!というその思いと行動を分析し、人に伝わるよう言語化しなおす工夫が必要。
ひとりだと難しい!という方はぜひ軸ラボにご相談ください。皆さんの推し活の話が聴きたいです!
大学のキャリアセンターでもよく推し活の話を聴くのですが、時間が足りなくなって困ります。みんなの好きなものの話、永遠に聴いていたい…。
(もちろん、きちんと自己分析と言語化をお手伝いしますよ!!)
推しがモチベになる最大の証拠は、昨日ライブに行っただけでこのnoteを書きたくてたまらなくなって、約4000字のこの記事を移動の1時間半で書いたこと。結論、推しは尊いです。
オンラインで就活の自己分析のお手伝いをしてます。「推し活の記事読みました!」とご連絡いただけると、喜びます!
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