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私は鮭じゃなかったという話

9月に入って夢を見た。
医者にステージ4の乳がんと診断される夢だった。
夢の中の私は
「そうかぁ、🐟鮭も子孫残したら親は死ぬしな。まあ役目を終えたってことだよな。うんうん。」と妙に納得していた。

2月、左の胸にしこりの様なものがあることに気が付き、
乳がんの検査を受けた。

超音波検査と人生初のマンモグラフィーを別室で受けてから、診察室へ。
お医者さんの触診とエコーのため、
何度目かの上半身裸になってあおむけで、診察を待つ。

すると、
看護師「こんな所でなんですけど、私○○の母です!いやホント、
こんな時でなんなんですけど。

と唐突のカミングアウト。
・・・以前子供がいた🏫学校の同級生の子のお母さんだった!

いきなりの再会。
私、πもろ出しのすっぽんぽん。
あちらは、子供の同級生母がポロン状態でも、慣れてらっしゃる。
私の内面は白黒しながら、精いっぱい取り繕う内に診察は終了。

夏休みが明けたらもう一度検査を受けることになった。


そして先週、経過観察のための診察が再びあった。
医師「なにか変わりはありましたか?」
私「特にありません。あ、でも変な夢を見ましたよ!」
と笑いながら上記の夢について話す。

医師「お子さんいくつだっけ?まだダメでしょ…。」
看護師「いや、鮭の子は勝手に育つけど…」

二人の言葉を聞きながら、レバノンで夫と話をしていたことを思い出す。
この子たちは、日本という国籍があるから、たとえ親がいっぺんに居なくなっても生きていくことが出来る。最近ベイルートで見かける、シリア難民の子を見ていると本当に有り難い事だと思う、というような話だ。

検査結果は、特に異状なし。
私は鮭じゃなかったので、もう少し子育てに関わっていても良いみたいだ。

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