約1万円で取れるTOEIC500点台からTOEIC900点への道
ずっと私はTOEICという心の借金を抱えていた。前に勤めていた会社では一定以上の役職になるためTOEICが730点以上必要とか言われていたし、何より海外赴任する最低ラインがTOEIC730点だった。けれど、どうしても本気で取り組む気にはなれなかった。
ある日、思い立って自分で申し込んでTOEICを受けに行ってみた。大した勉強もせずに試験に臨んだところ「550点」という結果が返ってきて唖然とした。また、試験終了後にTOEICの試験自体にとても疲労感があった。「TOEICの点数は低くても会話はできるもん!」とかヌカして自分をごまかしそうになった。
その後転職を検討し始めた際、「いいな」と思うポストを見つけたが、JDを見ると(女子大生じゃないよ)その会社のルールがヤバかった。「入社後1年以内にTOEIC800点を取らないと給料を10%カットします」という表記を見つけて意識が遠のいた。730点も取れない男に800点は無理っすよ、と。
これまでの上司が大体「語学より仕事できたほうがいいだろ。まず仕事せえ。」という考え方であったのでそれに迎合してきたが、外に出ようとすると仕事の出来云々以前に英語が必要なんだって♪チャンチャン♪みたいな現実を突きつけられてしまった。いよいよこれは英語やるっきゃない。と心に決めた。
ただ、私は飽き性というか、移り気というか、気が散りやすいので周囲の銀行エリート共のように長時間にわたって地味コツなことが全くできない。「現金その場限り」よろしく、「人生その場しのぎ」で生きてきたタイプだ。
TOEIC800点を取るまでに3ヶ月以上の時間はかけない。というルールを設けた。
世の中にはTOEICの点数も取れないくせに「TOEICの点数を取ったって、英会話ができないやつもいる。」なんてホザくやつもいるが耳を貸す必要はない。会話なんてなんとかなる。さっさと対策して点数を取ってしまったほうが良いに決まっているのだ。
私が実際TOEIC900を取るに至った勉強方法を記載する。
お金なんてかける必要はない。
Googleで「TOEIC」って入れるとTOEIC用のスクールが紹介されるがどこもかなりのお値段がするし、わざわざ授業のために時間調整も必要だったり色々と面倒だ。何より私はお小遣い制なのでスクールにお金を払うと飲みにいけなくなる。
絶対無理だ。私は独学で対策した。
まずは敵(TOEIC)を分析する必要がある。TOEICのテストは、PART1〜4のリスニングと、PART5〜8のリーディングに分かれているが、これをPARTの塊ごとに分解して対策をするのが有効だ。まずPART1〜8に共通して言えることは「語彙」が必要だ。
この対策が大学受験を思い出し、一番辛い苦行だった。
語彙対策はこの本が一番有効だった。
「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ」
これはスマホ用のアプリもある。とにかく通勤の電車内やウ●コしている最中、ちょっとした隙間時間にやりこんで欲しい。「試験に出る単語」しか載ってないのでタイパ◎。千円で買える。
次にリスニング対策だ。
リスニングは英語を聞き取れないことで心が折れるかもしれないが、コツは「一回問題を解いて、解けなかった部分のスクリプトを読むと2回目以降は聞き取れる」魔法がある。
少し高いがこの本が一番効いた。
3,000円だ。アプリもある。
みなさんにも経験があるはずだ。
英語の歌の歌詞を見ておけば、最初に耳で英語を聞き取れていなくても、歌詞を覚えちゃうと後で不思議と歌詞を聞き取れるようになった経験が。
今聞き取れなくても問題ない。
スクリプトがついているから問題を解いた後で見直すのだ。そうすると2回目はちゃんと聞き取れる。
都市伝説的に「リスニングではひっかけ問題がある」とか言われているが、私個人の実感ではあまりないと思う。
あるのは単語の言い換えだ。
前のセンテンスで語られていた単語や概念が、問題文では違う単語や表現に切り替わって出題されるケースがあるが、先述の金のフレーズをやっておけばカバーできる。
最終的に私のヒアリングは475点中465点まで取れるようになった。
勉強は↑のやつしかしてない。誰でもできる。簡単だ。
次に、PART5以降の対策だ。
ここから競技の趣旨が変わる。
PART5・6は空所穴埋め。
PART7・8は長文読解だ。
正直PART7・8は時間があれば誰でも解ける。
そのための時間をPART5・6でいかに捻出するかの「時間貯金ゲーム」となる。
PART5で1問にかけていい時間は最長7秒と考えて欲しい。
問題を見た瞬間に穴埋めができるようにするという力が身につく本がこちら。約2,500円だ。
騙されたと思って、この本を2〜3周するとマジでPART5・6を秒殺できるようになる。文法力もここで身につく。2,500円。
次にPART7・8だ。先ほども言ったが、これらの長文パートは時間さえかければ大体できる。
その「問題を解く時間を確保すること・短縮すること」が問題で、PART5・6で時間を確保したら、7・8は情報処理に命をかける。
対策はこの本だ。
早く問題を正確に解けるようになる。
2,500円。
ここまでやり込めば、あとは試験に慣れるだけだ。お金をかけて模擬試験を買ってもいいし、本番を受け続けて試験慣れすれば良い。勉強自体は↑の4冊をやるだけで700点台ならマジで余裕ですぐ取れる。試験を3〜5回と受け続けていると徐々に点数も上がり始める。
私は3ヶ月間の勉強期間を終えて、最初の1回目で735点→2回目で835点→3回目で875点→最後900点と徐々に点数があがっていったし、受けるごとにテスト疲れはなくなっていった。
最後の点数の内訳はL465R435の900を達成した。
いまや英語での会議もあまり怖くはなくなった。今も使っているのはDUO3.0だ。この本に載っている単語を覚えCD買ってディクテーションすることでめちゃくちゃ効果が出ている。いまや英語うまいっすね。くらい言われるようになった。本とCDで2,600円。
長い人生の間のたった3ヶ月で「いつかやらなきゃ」の借金を返せるなら安いものだ。
みなさんのTOEIC対策話・英語苦労話を聞けると嬉しい。
以上、「じこばす流・3ヶ月・約1万円で心の借金を返そう」でした。
おしまい
書き物もよろしくちゃんです。