【ブランド紹介】DIESEL 〜第2弾〜
こんにちは、自己満です。
さて、ひとつ前の記事に続き第2弾です。
年表やデザイナーに関して触れている第1弾はこちらから。
今回はDIESELが今まで行ってきた取り組みに関して、詳しくご紹介したいと思います。時系列はバラバラになりますが、悪しからず。
まずは比較的最近行われているプロジェクトから。
「DIESEL RED TAG」
世界で注目を集めるアーティストとコラボレーションを行い、カプセルコレクションを展開する、2018年に始動したプロジェクト。
第1弾 シェーン・オリバー
第1弾は、NY初のラグジュアリーストリートウェアブランド「HOOD BY AIR」のデザイナーであるシェーン・オリバーと。
デニムアイテムにフォーカスし、裾までジップのついたものや特徴的なスリーブのブルゾンなど、定番のアイテムを再構築したラインナップを展開しました。
第2弾 グレン・マーティンス
第2弾は現「Y/Project」「DIESEL」のデザイナーであるグレン・マーティンスとコラボ。
このコレクションのコンセプトは「完璧ではないからこそ魅力がある(Go With The Flaw)」
ベースとするのはあくまでもリアルクローズ。それでいてディティールで新鮮さを感じられ、サイズも着こなしも自由であることから、彼の得意なスタイルを顕著に感じることができます。
第三弾 ゴーシャ・ラブチンスキー
第3弾でコラボしたのはモスクワ生まれのアーティストゴーシャ・ラブチンスキー。彼は自身の名を冠したブランドを立ち上げ、10年間にわたってコレクションを発表したのち、冬コレクションを最後に活動を休止しました。
その後、彼はプロジェクト「GR-UNIFORMA」をスタートしています。正確に言うと、この第三弾はその「GR」とのコラボレーションです。
20世紀初頭のアバンギャルドな思想に着想を得て、レッドやブラックを基調としたアイテムをラインナップ。
第4弾 サミュエル・ロス
サミュエル・ロスが手がけるブランド「ACW」とのコラボレーション。
「DIESEL」の伝統的なデニムに「ACW」の代名詞とも言える形状記憶ナイロンをレイヤードしたアイテムなどを展開しました。今までデニムアイテムを扱うことが少なかったこともありサミュエル氏が表現するラインナップには新鮮さを感じます。
第5弾 細川雄太
初の日本人とのコラボです。「READYMADE」のデザイナー細川雄太が手が変えたのはリサイクルデニムを再構築したもの。ヴィンテージファブリックを扱うのは彼のお得意技です。
デザイナー自らがハンドメイドした6型が数量限定で販売されました。
第6弾は誰とのタッグを見ることができるのか。非常に楽しみです。
カール・ラガーフェルドとのコラボレーション
2002年、カール・ラガーフェルドとコラボレーションした「Lagerfeld Gallery by DIESEL」を発表。
トレードマークのヘアスタイル、サングラス、グローブを見れば、すぐに誰だかわかるのではないでしょうか。気品溢れる彼こそが、カール・ラガーフェルド。
彼はドイツ出身のファッションデザイナーで自身の名を冠したブランド「Karl Lagerfeld」だけでなく「CHANEL」や「FENDI」のデザイナーも経験するレジェンド。
幼少期から絵を描くのが得意で、現役時代にはデザインだけでなく、自ら広告写真の撮影やスタイリングを行ったり根っからのアーティスト気質な彼。エディのデザインする細身のスーツを着るために約42キロのダイエットを成功させるなど、行動力あふれる一面も。
「Lagerfeld Gallery by DIESEL」
コラボレーションアイテムとして取り上げられたのはスキニーブルージーンズ。
タイトなシルエットがセクシーですね。
このコレクションでは、あの冨永愛もモデルとして起用されています。
さらに詳しくこの期のコレクションについて知りたい方は、VOGUEで扱われているので、以下のリンクから覗いてみてください。
https://www.vogue.com/fashion-shows/fall-2002-ready-to-wear/lagerfeld-gallery
ペーパーハウスとのコラボレーション
2019年、ネットフリックスオリジナルドラマ「ペーパーハウス」とのコラボレーションを実現。
ペーパーハウスとは?
「ペーパーハウス」はスペイン・マドリードの造幣局に籠城した8人組の強盗団とそのリーダーを描く物語。ネットフリックスによって、再編集された「ペーパーハウス」が配信スタートしてから世界中で大ヒットしました。非英語作品の中で最も多くの視聴者を獲得したそうです。
そんな大人気「ペーパーハウス」パート3とのコラボをし、強盗犯の主役たちのジャンプスーツのデザインを手がけ、印象的なレッドカラーは、「DIESEL」「Netflix」「ペーパー・ハウス(La Casa De Papel)」の三者に共通するブランディングとアイデンティティを表現しています。
限定のカプセルコレクション
同時にカプセルコレクションも展開し、作中に出てくるマスクや主人公の名前がプリントされている上に、「DIESEL」のアーカイブ作品をアップデートしたディティールがあったり盛りだくさん。どちらのファン層にとっても喜ばしいコレクションでした。
コカ・コーラとのコラボレーション
同じく2019年に「コカ・コーラ」とのコラボレーションも。
「DIESEL」のカジュアルウェアに「コカ・コーラ」のアイデンティティを融合させたカプセルコレクションを展開しました。
カプセルコレクション「THE (RE)COLLECTION」
写真にあるアイテムを始めとした全12種類が展開され、どのアイテムも互いの象徴的なデザインをうまく融合させたものばかりでした。また、このプロジェクトを通して「リサイクル」への意識を高めるため、ペットボトルやリサイクルコットンから得られるリサイクル素材を採用したアイテムを採用しました。
また、コラボコレクション発売を記念し、1日限定でポップアップイベントが「MAGNET by SHIBUYA109」のエントランスイベントスペースにて開催。会場では、コラボアイテムを展示やスペシャルムービーが放映され、スクランブル交差点には大型のリサイクルボックスが設置されました。
「DIESEL×DIESEL」
2021年、ブランドのヘリテージとトレンドが融合したカプセルコレクションが発売。こちらはブランドの創始者「レンツォ・ロッソ」と新しく就任した「グレン・マーティンス」との共同制作。
カプセルコレクション
全タイムレスなアイコンを現在に復活させたいと願うレンツォ氏の想いから生まれ、全25アイテムで構成されました。
カレッジウェア、ルート66、そしてディーゼルに欠かせないワークウェアをインスピレーションソースとして制作されました。ストレートレッグのシルエットにチャップスを模したデニムや、ダメージ加工を施したレザーで再構成したバーシティジャケット、80年代後半にデザインチームが行なったリサーチトップをもとにデザインされたコートも登場しました。
キャンペーン「Fake Smile」
このコレクションのために新しく公開されたビジュアルキャンペーンが「Fake Smile」つまり「作り笑い」。「作為」より「誇張」。全く面白いことを考えるものです。
新しい時代に向けて、国境や時代を超えて大切なものを届け繋ぐため、絶え間なく続く幸せの追求を表現しています。
DIESEL REHABDENIM
2023年、プレスプリングコレクションとして公開されたプロジェクト「DIESEL REHABDENIM(ディーゼル リハブデニム)」
ブランドが設立されてから今まで「DIESEL」の代名詞として活躍してきた「デニム」。そんなデニムの製造工程を再構築し、デザインに反映させたコレクション。
“FOR RESPONSIBLE LIVING”
「DIESEL」は2020年より、サスティナブルシリーズの証としてグリーンのラベルを施した「グリーンレーベル」というサスティナブルラインを展開していました。
「FOR RESPONSIBLE LIVING(責任ある生き方)」戦略は、現在そして次世代のために、そして変化し続ける世界で継続して成功を収めるために 「DIESEL」が取るべきアクションを明言したものです。
この戦略は、〈Be The Alternative(代替策の模索)〉、〈Stand For The Planet(地球のために戦う)〉、〈Celebrate Individuality(個性を讃える)〉、〈Promote Integrity(模範の促進)〉と名付けられた4つの柱および責任に基づいています。
今回の「DIESEL REHABDENIM」はそれに代わる新たな内容です。
新たな視点から見るサスティナブル
裁断くずを製造工程に取り入れ、100%リサイクルコットンとプレコンシューマーの廃棄物からリサイクルポリウレタン、リフィブラテクノロジーによるテンセル™リヨセルをブレンド。
また染色過程に採用されたドライインディゴ®テクノロジーは、水の消費量をゼロにできる革新的な技術で、デニムの染色工程で使用する化学薬品やエネルギーの量を大幅に削減しています。
今やどの業界においても無視できない存在「サスティナブル」
そんな存在に「DIESEL」はこのようにアプローチしました。消費者からのブランドに対する価値観や影響力に反映されそうですね。
まとめ
ここに紹介したのは一例に過ぎず、創立してから今までさまざまな面白いプロジェクトに取り組み続けています。これからどんな世界を見せてくれるのか、新しい挑戦を行い続けている「DIESEL」にこれからも期待しています。
以上で【ブランド紹介】DIEDEL〜第2弾〜は終了です。
そして次回の記事では「日本」と「DIESEL」に関して投稿予定です。
ここまで、お読みいただきありがとうございました。次回もお楽しみに。