【ブランド紹介】 Y/PROJECT ①基礎知識
こんにちは、自己満です。
今回は「Y/Project」に関して、知っておきたい基礎知識を。
Y/PROJECT とは?
フランスのファッションブランド。2008年にデザイナー ヨハン・セルファティ(Yohan Serfaty)が自身の名を冠したブランドをスタート。2010年「ヨハン セルファティ」から「Y/プロジェクト(Y/PROJECT)」にブランド名を変更。
2012-13AWシーズン、パリファッションウィークでコレクションを発表。
2013年から現在(2022年)まで、グレン・マーティンス(Glenn Martens)が後任デザイナーを務めています。
デザイナー : ヨハン・セルファティ
1966年 カサブランカに生まれ、フランスのクチュールでインターンを行うまで、政治学を学んでいたそうです。2013年に、癌で死去されました。
デザイナー : グレン・マーティンス
1983年 ベルギーのブルージュに生まれ建築を勉強したのち、母国にあるアントワープ王立芸術アカデミーを主席で卒業。卒業間際に発表した作品がジャン・ポール・ゴルチエ氏に高く評価され、卒業後Jean Paul Gaultierのスタッフとしてしばらく働きました。
2012年に自身の名を冠したブランド「Glenn Martens」を立ち上げましたが、Y/PROJECTに就任する直前に終了しています。
Y/PROJECTの後任デザイナーを担うことを決めた当時のためらいをこのように語っています。
Y/PROJECTの特徴
ブランドとしての地位を確立させることよりも、感性を通して何かを訴えかけることに焦点を置いているのが「Y/PROJECT」。地下鉄に乗っている人や街の人々が身に着けているものを観察したり、街から受けたインスピレーションをもとにコレクション製作を行なっています。
1番の特徴は、アーティステックで個性的なデザイン。しかしカジュアルさも共存していて、リアルクローズとしても役を成しています。この二面性が絶妙なバランス。
コレクションは年2回のみで、男女同時にデザインしているそう。
基本的には同じ生地、カット、スタイルを共有し、その汎用性を好んでいます。
以上の特徴を踏まえて、デザイナーごとのコレクションを見比べてみましょう。
コレクション : ヨハン・セルファティ期
政治学を学んでいたヨハンのコレクションは、政治的な意味合いを持つものも多く、テーラードやレザーの良さが際立ちます。ニュートラルなカラーを用いた上質なウェアを展開し、カッティングにも特徴があるものが多いです。
コレクション : グレン・マーティンス期
建築を学んだということもあり、ヨハン期よりも更に立体的なカッティングが目立っています。またカラーリングもカラフルに。
人気アイテム
レイヤードデニム
裾が何層にもレイヤードされているディティールが特徴的なデニム。
人気アイテムの大半は変形デニムが占めていますが、中でも一番人気な印象があるのがこのアイテムです。
スリーネック(カラー)トップス
こちらも代表的なデザインで、ニットやベスト、スウェットなど様々なアイテムに取り入れられているディティール。一枚でも存在感抜群。
自己満語りTIME
せっかく記事を書くなら、恒例にしようと企んでいる自己満コーナー。笑
私はグレン・マーティンスが好きなのですが、どうやら建築をかじっているデザイナーを好きになる傾向があるようで。
服を好きになった当初から、空間や構想の美学を大切にしているものに惹かれます。生地のセレクトや使い方、ボリューミーで贅沢なデザイン。その全てに惹きつけられる。素敵すぎてため息が出ちゃう〜〜〜
しかも22-23AWでは、あのゴルチエとのコラボも、、、
双方のブランドの良さがでているコレクションでした。
ゴルチエらしさを感じるプリントでのセクシャリティーの表現とワイプロ定番のデザインの組み合わせ。ベルトのバックルも可愛い、、、
生地感が素晴らしいドレスに、これもワイプロ全開ブーツ。黒一色なように見えて素材感の違いやシルエットのインパクトで、色が出ています。
デザイナーが変わっても共通する ミステリアスなムードや生地選びへのこだわり、確立されたデザインは今も多くのファンを唸らせます。
また、グレン氏は今年からディーゼルのクリエイティブディレクターも務めることになり、一気にディーゼルへの注目も高まっていますね。
今回は以上です。
ここまでご覧いただきありがとうございました。