ブルースにとりつかれたら
夜のサービスエリア
プッシュしかできないけど前にしか進めないってのは案外悪いことじゃない。元気がない時はそこで星を見てコーヒーを一杯飲むだけで何か全て大丈夫になる気がしていた。
社会の目は決して良くないけれど、そんなのは気にしない。私はこんな毎日と、こんな自分たちが大好きだった。仮面をつけて生きるのは息苦しくてしょうがないから。お金がなくても、自分の中で大切にしているものを曲げたくないよね、人にやさしくいこうね。これまでたくさん間違えてきた私たちだけど、クソッタレの世界のために終わらない歌を歌い続けちゃおうね。2人で聞くブルーハーツが大好きだった。
強がって何も対抗できない私たちのせめてもの反抗。彼女は一歩踏み出した。
素敵な日々が待っていますように。