小さかった弟が20歳になった。

私の友達にいつも可愛がられて、普通の20歳の男の子よりかなり幼いせいか、
いつまでも子供のような気がしていた。

反面教師か私とは正反対の性格で、いつも慎重で臆病。
そのくせ何につけても誰かに助けてもらって生きているような子で
そんな姿に腹が立つこともあったが、
それほどナチュラルに他人に愛される姿を見て少し安心する。

いつだって姉はお節介で傲慢だ。

君が生まれて少し経った時、まだ小さい私だったけど
幼心に、自分の命に変えてでも守るべきものだなと思ったのを覚えているよ。

家族は重たいようで儚く、一緒にいられる時間は短い
きっといつの間にか大人になっていくのかな

喧嘩するたびにおじいちゃんに言われていた

「世界でたった1人の姉弟なんだから仲良くしなさい」


あの頃はなんだか重苦しかったけど、今でもこれからも大切な弟。

健やかに、できる限り幸せでいられますように。


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