28歳で初彼女ができた話 ①就職、そして彼女との出会い。超えるつもりはなかった仕事の関係

大学卒業後は実家から通える距離の会社に就職した。だから今も実家暮らしなのだ。都心ではないが、都内の会社。大企業ではないが大きい会社のグループ企業で、安定感という意味でもまあまあ満足だった。

1年目はちょっとしたミスできつく怒られたりすることもあり、会社のことを思い出すとお腹が痛くなることもあるほどだった。しかし最初を耐えれば怖かった先輩も味方に変わり、社内での居心地は良くなっていった。当時は働き方改革もあまり叫ばれていない頃で、残業や休日出勤も青天井。体力的にきつい代わりに給料はたっぷり入り、休みの日には趣味である旅行を満喫できた。

そして2年目の春、僕の初彼女となる女性が入社してきた。ここでは仮名で「ミハル」と呼ぼうか。1年下の入社になるが、後輩という感じではない。大卒と高卒の違いもあり、年齢は5つ離れていた。身バレすると大変なのであえて曖昧にするが、僕が管理者的立場だったということもあり恋愛への発展は全く考えていなかった。大げさに言うと、彼女が芸能人で僕がマネージャーのような関係だった。ルール違反というわけではないが、手を出すのはあまり良い顔をされるものではない。この頃は別に興味は無かったし、あくまで仕事の関係というドライな感覚を持っていたので、ミハルが僕の人生を大きく変える人物になるとは全く予想をしていなかった。

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