28歳で初彼女ができた話 ②もう戻れない、仲良し3人組からの進展
お互いの異動などもありしばらくは単に同じ会社の人というだけの関係だったが、入社6年目の2018年夏に進展を迎える。ミハルたちの代の食事会に僕も誘ってくれたのだ。その代には僕の後輩にあたる男性社員もいたため、話はスムーズに進んだ。お互い仕事の立場も忘れ、和気あいあいと楽しいひとときを過ごしたのだった。
帰りの方向が一緒で、かつ2人だけだったので帰り道も盛り上がった。一緒に仕事をしていた頃の思い出話、あの頃はできなかったプライベートの話… 話し足らずに彼女の最寄駅のベンチで延々と二次会が続いた。またプライベートで遊びに行こう…そんな約束をして、ようやく家路についたのは終電間際だった。
今まで恋人ができたことのない僕にとっては、あくまで友達としてすごく話が盛り上がった感覚。とはいえ同性が恋愛対象というわけではないし、女子と仲良くなれたことに対する胸の高鳴りがあったのは確かだ。
ミハルと同期の仲良しに、サオリという子がいた。僕はサオリとも気が合い、3人組でよく食事に行った。お互い休みはシフトで不規則だったため、ミハルと予定が合わない日はサオリと2人で会うこともあり、しばらくは友達として良好な関係が続いた。
3人よりは、2人のほうが予定は合いやすい。僕は男女仲良し3人組という関係に満足しつつも、ミハルと2人で会うことが多くなっていた。会う時間も昼間だけではなく、一日中一緒にいることが多かった。もう仕事の関係ー「芸能人とマネージャー」には戻れないどころか、ただの友達という範囲を超えていた。