mer撮影会ものがたり。 vol.2 〜撮影会立ち上げの思い(後編)〜
mer撮影会の立ち上げをリリースしてから1か月。
ついに第1期生としてデビューするモデル24名が出揃いました。
これまで取りまとめ経験など全く無い私が、どうやってこの大所帯を仕切っていくのか。
そんな中、スタートを切るにあたって大切なことを教えてもらった、あの春の日のことをお話ししたいと思います。
春の風を待つあの花のように。
_____早咲きの桜を撮りに、写真つながりで知り合った東京の方とお会いする機会がありました。
愛知の地で、初めて見る桜。
(厳密にはその前の年もあったけど、桜見てる余裕がなかった(笑))
確か、第1期生モデルとの顔合わせ会の1週間前のことでした。
その方が学生時代に取りまとめていらっしゃった写真サークルの経験など
色々アドバイスをいただいた中で、ちょうどその当時の私にとってすごく心に残った言葉があります。
”思いを共有すること”
ちゃんと周りがついてきてくれるよう、自分の信念を共有して、共感してもらうこと。
まさにそのタイミングで一番大事なことでした。
そこから1週間、merのみんなと会う日まで
原点に帰って、「一番伝えたいこと」は何か考えてみました。
_____”被写体モデルに対する思い”。私にとっての信念ってなんだろう。
何度も(?)振り返ってみて、当時モデルさんたちにお伝えした2つの”軸”について
今日はお話ししたいと思います。(あの時現場にいてくれたモデルさんは覚えてるかな?笑)
※ここからかなりぶっちゃけた話になるので興味のある人だけ読んでください。笑
頑張れば頑張るほど、自分に返ってくる。
突然何を言い出すかと思えば、めちゃくちゃありきたりな事という。笑
そのままの意味もあるんですが、何より「頑張ったら必ず結果はついてくる」という喜びをモデルさんたちには実感して欲しいなと思っています。
というのも、モデルのお仕事って、他のお仕事に比べて自分の頑張り次第で変わる振り幅が大きいと思うんです。(知らんけど)
なぜなら人口が少ないから。
1年くらい根気強く努力すれば、やり方次第でかなり目立てる存在になるんじゃないでしょうか。(知らんけど)(2回目)
特に名古屋は、まだまだその枠が空いていると思っています。
もちろん、「人を蹴落としてまで上を目指せ!」と言っているわけでは無いです。
むしろこの活動の中で誰かと比べてしまうのは精神衛生上良くないので・・・
頭で考えるのも、行動を起こすのも、結果が返ってくるのも全て自分。
だからこそ、応援の言葉をいただけたり、目標を叶えたりした瞬間は嬉しいものです。
それなりに「頑張ってる風」で過ごしていたり、ましてや何もしない人には何の成功もありません。
私にとっても、この活動が自分の世界に彩りを与えてくれましたし、
自分の可能性を信じることができるようになりました。
そんな風に喜びを感じられる人が増えてくれたら嬉しいし、せっかくやるからには全員で上を目指す気持ちで、一度ついてきてほしい。当時はそんな思いでスタートを切りました。
言い訳なんて通用しない。
すごいリアルな話になってしまいますが、モデルさんって単価高いですよね。
それはなぜか?
時間の等価交換だけでなく、クオリティを保証できるプロだからです。
(実際にどうかというよりは、意識の問題)
どんなシチュエーションでも、どんな場所でも、はたまたどのカメラマンさんに対しても、その時々の最大のクオリティを提供できるのが、お金をいただく限り使命だと思っています。
モデル活動をするにあたって、お金を貯めたいとか、有名になりたいとか…
別に目的は何でもいいと思っていて。
ただ、モデルをしている間はプロとして"価値"を提供しないといけないわけで、
自分がどういう目的だからとか、例えば「まだ経験が浅いから…」「自分に自信が無い…」とか、そういうのは通用しません。
今、自分がどうするべきなのかっていうのを常に考えておく。
お肌のコンディションもそうだし、髪のツヤとか、まず最低限容姿には気を使うべき。
(カメラマンさんが修正してくださっているからあまり気づかないけど、カメラには本当に細部まで写っています。笑)
次にポージングのスキル。撮影においてはこれが一番重要ですね。
mer撮影会では定期的にポージング講座を開催していますが、デビュー当初からは考えられないくらいの成長を果たしている子もいます。
自分の写真を見返して、自分の癖(「ここはこうすればもっと良かったな〜」とか)を研究し、次に活かす。Twitterやインスタで他の被写体さんを見るだけでなく、定期的に雑誌を読んだり芸術に触れてインスピレーションを得る。(これは元々自分が好きだったってのもありますが)
そして少なからず表に出る人間である以上、言葉遣いや周りへの気遣いも人一倍気をつけるべきだと思うし、
目の前の撮影者や自分を支えてくれる環境があるからこそ、今の自分があるわけなので、誰に対しても感謝の気持ちを忘れないこと。もちろんカメラマンさんは言うまでもなく、自分サイドの人間にもです。(これができる人は意外と少ない)
多分、そういう「見えない努力」も含めた小さな積み重ねが、自分の"価値"を作っていく。私はそう思っています。
これらを一気にストイックにやるとしんどいのかもしれませんが、それだけ本気で頑張れるくらいこの活動が楽しいので、今までしんどいと思った事は一度もないです。本当に。笑
まぁ感じ方やキャパは人それぞれなので、merのモデルさんには、一旦そういう意識だけでも持ってほしいなというのが当初からの私の思いです。
(ましてやそういう努力もせずに、なんの絡みもないカメラマンさんに簡単に「撮りに来てください♡(有償で)」とか送ってしまうのは信じられない、、、笑)
そんなこんなで。
…ちょっと真面目な話になってしまいましたが(普段は全然こんな感じではないので安心してください!!)、立ち上げ当初に共有しておいた上記の2点は、今のmerモデルさんの"軸"にもなっているんじゃないかな(なっていたらいいな…)と思います。
あの日から半年以上が経ちましたが、当時は想像もしていなかったくらい、素敵な出会いに恵まれていることに心から感謝しています。
これからの"mer撮影会"はどう成長していくんだろう。いや、もっともっと成長するぞ。
そんなことを考えながら、この文章を書いています。
というわけで、本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は、みんな気になる(?)撮影会運営のウラ側についてお話ししたいと思います。
photo: Shunsuke Fujimura さん (Instagram)
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