丁度良いバランスで心のモヤモヤを味わえていることが実に有難い

今までの人生を振り返ってみると、
ご機嫌なことが9割以上、モヤモヤしたことが1割未満
という配分であるが、

私の特性にあった、ほどよい匙加減なんだと思い、
本当にありがたい。

しかし、つい最近までは、この1割程度のモヤモヤ事案についても
限りなくゼロに減らしていきたいと思っていた。

仮にモヤモヤすることが起こっても、
瞬時にしてそれを解消できるようなテクニックのようなものを
ご機嫌の自給自足理論で身に着けようとしていたのだ。

しかし、モヤモヤすること自体を全否定することは
やはりなにか違うような感じもする。

モヤモヤすることは、雑菌と同じで、
抗菌・殺菌処理によって撲滅するものではないと思ったからだ。

昔と比べて、アレルギーの症状が増えたという話を聴くが、
その原因として、雑菌に触れる機会が激減したからだと言われている。

雑菌にある程度触れることは、
免疫力を獲得し、耐性を強めるために必要らしい。

だから、抗菌・殺菌ブームというのは、
逆に免疫力獲得の機会を減らしてしまい、
その結果、アレルギーの症状を増やしてしまったとのことだ。

確かに、その説明には納得である。

というのも、昨年末、私は風邪っぽい症状を感じたが、
それを「體の正常なハタラキ」だと捉えなおし、
薬で封じ込めようとする代わりに、
そのハタラキに感謝と敬意を払ってそれを味わうことをしてみた結果、
その数時間後にはその症状が解消されていたという経験があるからだ。

この経験から、一見體にとって不利益をもたらしそうなものが、
実は體のハタラキを正常に保ったり、耐性を強めてくれる役割を
果たしてくれている、ということに気付くことができたのである。

なので、雑菌的なものに対する付き合い方というのも、
改める必要性を感じているところだ。

つまり、モヤモヤする出来事というのも、體にとっての雑菌と同様、
心にとっては、免疫力の獲得と耐性強化のために重要な役割を
果たしてくれるものだと捉えるようになったのである。

実際、モヤモヤすることに向き合ってみると、
そこから思わぬ学びや気付きが得られることがとても多い。

そして、一度あるパターンのモヤモヤで気付きを得れば、
それが免疫力となり、同じパターンのモヤモヤに遭遇しても、
それほどダメ―ジを受けずに済んでいる。

つまり、心を強くするうえで、
モヤモヤを活用することはとても役に立つのである。

心の免疫力を獲得し、耐性を強化すれば、
これまで恐ろしくて手が出せなかった未知の領域にも
踏み出す勇気を発揮できるようになる。

だから、新たな冒険ができるようになるためには、
心がモヤモヤすることをしっかりと味わうことは必要なのだと考えている。

以前も記事で書いたが、私はとても打たれ弱い。

だから、モヤモヤ比率が高かったらそのストレスでつぶれてしまうだろう。

冒頭で人生のモヤモヤ発生比率は1割未満だと書いたが、
その比率が軟弱な私にとっては丁度よいバランスなのだろう。

そして、それより少なくてもいけないのだと思う。
なぜなら、もし、モヤモヤが殆ど起きなかったら、
免疫力獲得の機会が減るため、ほんのちょっとのモヤモヤにも
ダウンしてしまいかねないからである。

そうなると冒険などできなくなる。

だから、軟弱な私でも、自分が好きなことをやれて、
日々冒険を愉しめていることは、この絶妙なモヤモヤ配分のお陰である。

そう考えると、私の人生は絶妙な仕組みによって恵まれているのだと
実感する今日この頃である。

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