「時間価値創造」に至った経緯② (こだわりからアートを生み出す)
(その①からの続きです)
「次のステップに行くためには、もっと地に足をつけて、自分を掘り下げて分析していく必要がある。」
そう思った私は、自分の中のこだわりに目を向けることにしました。
そもそも、こだわりというのは、頼まれもしないのに自ずとエネルギーを注いでしまう心の働きではないでしょうか。
そして、こだわりこそが、素直に情熱を生み出してくれるのではないか、そんな風に考えたからです。
じゃあ、私のこだわりって何か?
それは、教育でした。
私は高校時代、全く勉強をしないことから、相当な落ちこぼれになってしまい、周囲にさんざん心配をかけてきました。
そんな私でも、就職試験あたりから勉強の面白さを知り、社会人になってからは暇さえあれば読書したり、勉強会に参加したりとかなりの「勉強好き」に変身することができました。
だから、私は思うのです。受験勉強も含めてあらゆる勉強は、視点さえ変えれば本当に面白くすることができると。
そして、私の中で強い思いとなっているのは、
「勉強を楽しめなかった高校時代が本当に勿体無かった。今の私ならば、高校時代を極楽の場所にすることができたであろうに」
という悔しさです。
もし、願いが叶うなら、私は、高校時代の私に対して「勉強は楽しいものだ。勉強することによってどんな自分にもなれるんだ」という事を伝えたい。
でもそれは今となっては不可能なので、その代わりに今の学生に対して勉強の楽しさを伝えられればいいと思っているのです。
だから、どうすれば、モチベーションを高められるか、そしてそれを効果的に人に伝えるか、ということに対して自分なりに研究を続けてきました。
それが、私の中の強いこだわりだと思えました。
このこだわりを生かして、私がやりたいこと。
それを考えて浮かんできたアイデアが、
「「学習モチベーション研究所」なるものを設立して、勉強法や目標設定についてのコンサルタントを行う」
ということでした。
もちろん、何の実績もない私がそのために仕事を辞めて、研究所をつくるのは、あまりに早計ですし、顧客を獲得するのにも、周囲に中高生の子供を持つ知り合いがいない現状では、活動が難しいという問題があります。
じゃあ、どうすればいいのか?
それからさらに、模索していく中、大きな気づきがあったのです。
それは、
「私が勉強が好きになったのは、勉強による成長の実感もそうだが、それ以上に勉強によって知的好奇心が満たされ、知的興奮を味わえ、とてもワクワクできるからだ」
ということでした。
「知的好奇心・知的興奮→ワクワク」
「そうか、つまりは、自分の持てる時間をいかにワクワクできるものに変えていくかが私の最大のテーマだったんだ!!」
それが、一秒の時間の価値を最大化させる「時間価値創造」という技法(アート)に結びついたきっかけです。
その③に続きます。