私の恋

好きな人がおります
誰にもその名は教えません
その人は藍色の海、橙色の空、そんな人です

恋人がいるかどうかは知りません
恋人になりたいとは考えません
まったくどうでもいいことです

また会える機会ができたら
そりゃあ、嬉しくて嬉しくて
化粧も念入りになるでしょうが

手なんて繋ぎたくないし
ましてや抱かれたいなんてこともなく
ただ、話ができれば最高に幸せなのです

もしまた会えるとしたら
その日が晴れていて、あたたかいといいな
そういうことを考えるのが楽しいのです

臆病者などと言われましても
結ばれたいとまったく考えないのが
私ですから仕方がないのです

好きではあるけれど
だからなんだっていうんだ
というのが私です

私の恋は
私らしいから
私は幸せなのです