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クマは眠れないか

昨夕、ニュースを流し見していたら、福島県西会津町でクマが出たと流れて、ビックリして、ジェジェジェになってしまった。
2月の初旬に出たらしいが、一番寒くて雪も降る時期なのに、いくら暖冬だとか雪がないとかいっても、西会津だもの、クマが出るなんてありえないだろうと思ったが、93歳のおじいさんが、米ぬかを食べられたと言う。
クマの出たあたりは、積雪0cm。
雪がない。飯豊山の麓、雪が沢山降る地域なのに、雪が降らない。
93年生きてきたおじいさんが、こんなことは初めてだと。
手元にあった本を読み返してみた。
米田一彦著「クマは眠れない」という本だ。
一気に読んでしまったが、本当にクマはかわいそうな生き物だと、つくづく思った。
出れば出たで捕獲され、びっくりした弾みで人を襲えば捕殺され、餌が無くて里に下りて、柿を食べたり、栗を食べたりすると、石を投げられる。
空き家に住んで、放棄した柿や栗などを食べてるだけじゃないかと、クマは言いたいだろうが、人間の方に聞く耳をもっていない。
本の後半は、気象とクマの行動の関連について書かれてあり、気圧の上下を敏感に感じ取り、台風が来るとか雷雨だとかという時は、行動が活発になったり、餌を多くとるのかもしれない。

クマが目覚めに食べるのは水芭蕉
本当だろうか


でも実際に、予期せぬ時に、目の前に出てくると、本能的に走って逃げたくなる。とにかく怖いのである。
クマ用のスプレーを持っていても、冷静に使える自信はない。
米田さんは、とにかく音を出すことだという。
ご飯の時間だから、朝夕は山や川には行かない。
犬は連れて歩かない。クマを連れて帰ってくる。
初夏は、交尾期なので、さかりのついたオスのクマは、人間を子熊だと思って襲う可能性がある。
クマ撃退用スプレーを常時携帯する。
放棄地になっている柿、栗などは、処分する。
さらに、冬にクマが出るのは、腹減って寝てられないから冬眠しないと思っていたが、逆に満腹で元気モリモリすぎて、目がさえて寝てる場合じゃないと、街に飲みに出ていくオッサンみたいに、アッチコッチをウロウロするらしい。
クマは可哀そうだけど、クマには会いたくないし、山に行きたいし、岩魚を釣りに行きたいし、ブナの写真を撮りたいし、どうしたらいいんだろう。


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