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絶交するということ

こんな性格なもんですから、生まれてこのかた友達が多いほうではありませんでした。

これまたこんな性格なもんですから、友達が少ないのに絶交は何度か経験したことがあります。


初めて絶交を経験したのは小学1年生の頃だったと思います。

もちろん友達がおりませんでしたので何とかして、言い方は悪いですが私と同じように余っていた子と話す関係に漕ぎ着きました。
その子は私とは真反対の性格でかなり尖っている子でした。

上手いこと関係を築くことができていたかわかりませんが、それなりに楽しくやっていたように思います。
しかし何かのきっかけで喧嘩をして「嫌い!もう話さない!」というふうになってしまったんです。
私はビビりではあるものの、負けん気だけは強かったので喧嘩は本気でやりました。
それが良くなかったんでしょうね。

絶交状態のままその子は夏休み前に転校してしまい、結局二度と話すことはなかったです。
漫画みたいな終わりかたですね。



次に絶交したのは中学3年生の頃でした。

中学1年生の頃、席が隣同士だったことがきっかけで友達になった子でした。
その子には本当に感謝していて、その子のおかげで私の交友関係は何倍にも広がりました。
あんなに友達がいて毎日楽しく過ごせたのはあの子と友達になれたからでしょう。

その子は物静かで私と波長が合うタイプでした。
派手に面白いようなことはありませんでしたが、小さなことで笑い合えるようなそんなあたたかい関係でした。
今でも彼女のことを思い出してはずっと仲良くできていたらどれほど良かっただろうと思ってしまいます。

私はその子を含む3人とグループのような感じで仲良くしていました。

平和だった関係が中学3年生になって急に不穏になりました。
別にこれと言ったきっかけはなかったように思います。

その子が私に他の2人の悪口を言ってくるようになったのです。
私は曲がったことが大嫌いだったので到底受け入れられませんでした。
だって、私に2人の悪口を言ってどうするんでしょうか。
直接言ったらいいじゃありませんか。
その時点で少し、私はその子のことが嫌いになっていました。

さらに悪いことにその子は私を物凄く束縛するようになりました。
授業の関係で他の子と話すだけであからさまに不機嫌になったり、無視されたりするようになったのです。
しかもなぜ不機嫌になったのかを他の2人から聞かなくてはならないんです。
それが何度も続いて流石に私は我慢できなくなりました。

結局2人と相談して彼女と絶交することにしました。
それは彼女にとっては裏切りにも等しいような行為だったに違いありません。  
一気に3人もの友人を失ったわけですから。

そのとき彼女から私だけは味方だと思っていたと言われ、胸が張り裂ける思いでした。

あれほど疎ましく思っていた相手でもそのようなことを言われると悲しくなってしまうものです。
本当に絶交しか選択肢がなかったのか、今さら考えては少し後悔をしています。


最後に絶交したのは高校1年生の頃でした。
我ながらスパンが早すぎます。

中高一貫でしたから、新しく友達ができても基本は残った2人と仲良くしていました。

しかしまあ、裏切りの末手に入れた関係は脆いと言いますか、よくわからないことで1人と絶交する羽目になりました。

本当に些細なことでなんなら私には関係のないことでした。

しかし仲が良いというのはときに弊害になるもので、敵対した2人のうち片方の肩を持っていると思われ、結果的に私も絶交という形になってしまったのです。
私は別にどちらの味方でもなく、一方の子のほうが早く私に相談してきたというだけのことでした。

あまりにもあっけなく、実感のない絶交でした。
私は2人のことが平等に大切で大好きだったので本当に残念です。
私は絶交した彼女のことを一切恨んでいません。
しかし彼女は私を恨んでるでしょうから、どうにもならないことなのです。


絶交が必ずしも悪い選択であるとは思いませんが、できることなら長く付き合いたいです。

今ある友人を大切にして楽しい日々を過ごしていきたいものですね。
再見✋

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