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永代供養墓プロジェクト入門9      お寺による永代供養墓の募集(3)

オンラインでの広報活動

 前回、お寺が永代供養墓の募集をする際に行うオフラインでの広告について解説しました。

 今回は、オンライン、すなわちインターネット関連での広告について述べたいと思います。

 現代社会において、インターネットは、社会のインフラとして必要不可欠のものとなっています。それゆえ僧侶の中には、「インターネットをうまくつかえば、永代供養墓の募集は、けっこううまくいくと思う」と考えている人が多いようです。

 もちろんその通りなのですが、現実はそんなに甘くはありません。インターネットを利用して何かを販売する時には、それなりの手間とお金と工夫が必要だということです。

 弊社で、永代供養墓の募集に関して、お寺のサポートをする際にも、あらかじめ、「インターネットには過剰な期待をしないように」ということは必ず伝えるようにしています。そして、それぞれのお寺で、かけられる手間、かけられるお金と相談しながら、何をどのくらいできるかを企画していきます。

 最低でもこれだけはやりましょうと提案しているのが、リスティング広告の出稿と、ポータルサイトへの登録です。

検索連動型の広告

 リスティング広告は、ご存じの通り検索連動型広告です。例えば、グーグルで、「永代供養墓 世田谷区」と検索すると、検索画面の上の方に、あたかも検索上位のような顔をして出てくる表示があります。よくみると小さく「広告」と書いてありますが、広告だと知っていても、必要な情報であったらクリックする人は少なくありません。

 このリスティング広告ですが、インターネットに慣れている人であれば、案外手軽に自分で出稿することができるのです。

 この広告出稿を代理でやってくれる業者もありますが、手数料だけで月に何十万もかかることもあるようです。それでもいいのだが、弊社がお寺に勧めるのは、自身でリスティング広告を設定してもらい、ターゲットや広告内容も自分で試行錯誤してもらうという方法です。

 月に何十件も販売したいのなら別ですが、月に2〜3件が目標というお寺が多く、それならばこうした方法が最適です。

リスティング広告も自分で工夫してみることから始めたい

 もちろん、リスティング広告は、出稿してクリックしてもらっただけでは充分ではありません。クリックしてたどり着いたサイトが情報不足だったり、読みづらかったりすると、そこで閲覧者はサイトから離れていってしまいます。

 当たり前の話であるが、資料請求や見学を申し込めるフォームも必要です。できればスマートフォン対応であったほうが好ましいです。また、情報が1ページにまとめられているランディングページもあったほうが好ましいです。

 やったほうがいいことはいくらでもありますが、個々のお寺でできるのはどこまでなのかを常に考えながら、計画を立てていきます。

 初めは不安な住職がほとんどだが、やっているうちに面白くなって、いろいろ工夫し始める人も多いようです。永代供養墓の募集は石材店に頼れないことが多いのだから、お寺も「自分で工夫してみる」ことが大切なのです。

 

 

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