永代供養墓プロジェクト入門8 お寺による永代供養墓の募集(2)
オンラインの広告とオフラインの広告
前回の原稿でも書いたが、お寺は、永代供養墓の募集をするにあたっても、広告を出すことに消極的であることが少なくありません。弊社がサポートしているお寺の中にも、最初は「広告は出さない」と考えているお寺が多いのですが、しつこいくらい広告の必要性を説いて、広告を出すように誘導しています。
またお寺は、広告を出した経験が少ないので、どんな広告媒体があるのかの知識や、それぞれのコストや効果についても、整理して説明する必要があります。
広告は、おおざっぱに分けると、インターネットを利用したオンラインの広告と、それ以外のオフラインの広告があります。
オフラインというのは、従来型の広告で、折込チラシや新聞広告などの紙媒体、テレビ・ラジオCMなどの電波媒体が代表的だが、その他に駅や幹線道路沿いの看板の交通広告などです。
コスト、効果、相性などを考えて、これらの中から複合的に広告を利用するということになります。
交通広告は告知の基本
弊社の場合、最初に提案するのは、交通広告ということが多いです。
特に、近隣の幹線道路沿いやお寺周辺の人通りが多い場所での野立て看板は、必ず提案します。地味な存在なので忘れられがちなのだが、地域の人に知ってもらう意味では、確実に効果があります。もちろんお寺の入口などに、看板や掲示板で告知することも忘れてはなりません。普通に考えれば当たり前のことですが、これすらやっていないお寺が大部分であります。
都市部の場合、駅貼り広告も効果的ですが、比較的高額なので、規模の大きいプロジェクトでないと利用は難しいでしょう。
例えば、郵便局にも広告のポスターを貼ることが可能です。郵便局を利用する年齢層は高いので、永代供養墓の広告を出すには適しています。郵便局広告は、費用が安いことが多いので(地域によって金額が異なる)、その意味でもぜひ利用を考えて見たい。地域によっては、順番待ちになるほど人気があるので、あらかじめ調べておいた方がいいと思います。
折込チラシ、新聞広告、フリーペーパー
また紙媒体の広告も当然お寺に提案しますが、墓地販売でもよく利用される折込チラシ、ポスティング、新聞広告は、お寺が行う永代供養墓の募集においてはコスト面で難しいところがあります。そのため、年1〜2回など、回数を抑えて利用することを提案するようにしています。
フリーペーパーの場合、高齢者向けの媒体に限られるが、お墓や永代供養墓の広告がしょっちゅう出ているものも多く、そうした場合はそこそこの効果しか規定できません。ただ地方では、まだまだ供養関連の広告が珍しい媒体もあるので、そうしたフリーペーパーがあった場合は、ぜひ利用をしたほうがいいでしょう。
また自治体によっては、自治体の広報紙に広告を掲載できるところがあります。年輩の人の中には、広報紙を隅から隅まで読む人がいるので広告効果も期待できます。また掲載コストも低いことが多いのも魅力的です。ただ、宗教法人の広告は掲載できない自治体もあるので、その点は、注意する必要があります。
ローカルで小さめの媒体のほうが効果が高い
お寺が行う永代供養墓の募集で、紙媒体広に告を出稿する場合、どちらかと言うとローカルで、小さめの媒体のほうが使い勝手がいいようです。コストを抑えながら、複合的に広告を出すことが大切なのです。
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