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令和4年放課後児童クラブの実施状況の考察
放課後等デイサービスとよく比較される放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ:学童保育)の実施状況について考察していきます。
特に、放デイの報酬改定検討に伴い、意見がでやすい部分に注目していければと思います。
児童発達支援や放課後等デイサービスの運営情報を中心に配信していきます。
記事前半を読むだけで十分な情報となるように心がけていますが、記事後半の深掘りはコミュニティ限定とさせていただいています。ぜひコミュニティにご参加ください。
厚生労働省が令和4年12月23日に発表した、「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況(令和4年(2022年)5月1日現在)」の資料を見ていきます。
登録児童数
登録児童数は1,392,158人で過去最高値を更新しています。
全体として伸びている傾向にあります。
クラブ数が令和3年度より減っていますが、自治体の報告に問題があり令和4年度で是正されたためです。
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学年別登録児童数の状況
低学年(小学1年生~3年生)が多く、高学年が少ない状況は、例年から変化がありません。
登録児童数は、低学年で80.2%を占めています。
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障害児受入数別クラブ数
全クラブ数に対して、障害児を受け入れているクラブの割合は、令和4年59.2%です。半数以上のクラブで障害児を受け入れています。
障害児を受け入れていますが、1~2名が51.7%と全体的に少ない人数の受け入れ状況にあります。
受入れの定員設定を行っていないクラブが75.8%と多く、今後受け入れ人数が増えていくと考えられます。しかし、受け入れ人数が増えることで、定員を設定するクラブが増えるとも考えられます。
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開所日数
250日以上の開所が89.3%と大半を占めています。
基準として250日以上の開所が求められていることから、妥当な割合となります。
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開所時刻(平日)
13時~14時に開所するところが40%と最も多くなっています。
午前中開所が14.1%もありますが、なにを目的に開所されているのかが気になります。
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終了時刻(平日)
18時31分~19時00分: 53.1%
19時01分以降:7.7%
60%以上が18時半以降まで開所しています。
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開所時刻(長期休暇など)
7時~9時の間に開所するところ98.7%を占めています。
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閉所時刻(長期休暇など)
平日より若干早くなる傾向にありますが、全体的には平日の閉所時刻と変わらない運用がされています。
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待機児童数の学年別
待機児童は全体として増えています。
高学年の待機児童数が伸びている状況にあります。
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おやつ提供の有無
おやつは、89.2%で提供されています。
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利用料
月の負担額は、利用料と実費徴収をあわせて1万円未満に収まるところがほとんどとなり、多くは5千円前後の負担状況となります。
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放課後児童クラブ内における虐待等の発生件数
令和4年度は0件です。
令和3年度は2件です。
放課後児童クラブでの虐待件数は非常に少ない状況にあります。
雇用形態別放課後児童支援員等の数
常勤以外が65.9%を占め、非常勤職員が多い職場となっています。
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放課後児童クラブ数及び登録児童数
設置クラブ数では、東京都、埼玉県、神奈川県の順で多くなっています。
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まとめ
厚生労働省が発表した「放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」の資料から抜粋し、令和4年度の実施状況を見てみました。
障害児の受け入れが59.2%の施設で進んでおり、研修においても障害児や発達障害児への対応を学ぶ機会が提供されたり、障害児受入強化推進事業として5名以上の受け入れに対して補助しており、今後も拡大が想定されています。
開所時間は、平日で3時間、長期休みなどで8時間の開所が基準で設定されていることから、多くの施設で基準以上のサービスの提供がされています。
閉所時刻は18時30分以降が多く、19時以降の閉所も7.2%(平日)あります。
登録児童数、クラブ数ともに増えており、今後も放課後児童クラブは拡大していくと考えられます。
前半記事おわりとお礼
ここまでを前半の記事とさせていただきます。
お読みいただきありがとうございました。
後半はコミュニティ限定で、もう少し放課後等デイサービスと比較し深掘りした記事を配信しています。ぜひコミュニティにご参加ください。
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