曖昧な態度をとる女性
配偶者の見極めと曖昧な態度
男性と女性が一緒にいると、女性が好意を抱いていると思い、男性が勘違いしてしまうというようなことが多々あるのではないでしょうか?
迷信はなぜ生まれるの?ではエラー管理理論が紹介されましたが、この理論を用いて男性の方が勘違いしやすい理由が頻繁に説明されています。
つまり、男性は女性を多く獲得したいわけですが、女性は多くの男性と子どもを作ることはできないので、配偶者を見極めたいわけです。
そうなると、相手が自分に好意を抱いていると勘違いした方が男性は得ですが、女性は勘違いをするとリスクが大きいわけです。
しかし、なぜ男性の方が勘違いしやすいのかは別の観点から説明することも可能です。
ある研究では、女性は曖昧な態度をとりやすいことがわかっています。
この観点からは、女性側が男性に勘違いをされると困るために、わざと曖昧な態度をとることで今後の関係を有利にしようという動機が原因だと考えられています。
もし、最初から好意をあからさまに見せていると、受け入れたくない男性が近づいてきた時にリスクがあり、最初から嫌悪を示していると、手に入れたい男性が近づいてこないという結果を招くということです。
結果として女性は、厳しい見極めの結果、相手の男性を配偶者として選ぶにしても、選ばないにしても、最初は曖昧な態度をとっておけば良いというわけです。
参考文献:
Haselton MG, Buss DM. Error management theory: a new perspective on biases in cross-sex mind reading.J Pers Soc Psychol. 2000;78(1):81–91. doi:10.1037//0022-3514.78.1.81
Grammer, K., Kruck, K., Juette, A., & Fink, B. (2000). Non-verbal behavior as courtship signals: the role of control and choice in selecting partners. Evolution and human behavior : official journal of the Human Behavior and Evolution Society, 21(6), 371–390. https://doi.org/10.1016/s1090-5138(00)00053-2