事業家集団で多角経営できる経営者が多く輩出される理由④
私は、事業家集団環境で経営の基礎を学び、現在は複数の事業を立ち上げて多角経営しています。
私が多角経営できている理由として、これまでに以下のことをお伝えしてきました。
「お金」と「人間関係」について学んだこと
生存率を上げる経営手法を習得したこと
未常識な領域にチャレンジしたこと
コミュニティファーストの経営戦略を習得したこと
実践力と継続力を培ったこと
今回も、多角経営について私が事業家集団環境で学んだことをいくつか書かせていただきます。
リファラルマーケティングを学んだこと
商品やサービスの成長段階やブランド力を図るものに「リファラル(紹介)」があります。
これは、事業家集団環境も大事にしていることの一つで、複数回のリピートをしているロイヤル顧客以上に、新規顧客を企業に紹介する顧客はロイヤリティが高く企業にとって価値がある存在です。ファンがファンを増やす構造を持っているブランドは、中長期的に長く繁栄しています。
商品やサービスの成長段階を表すAARRR(アー)モデルというものがあります。Acquisition(獲得)、Activation(活性化)、Retention(継続)、Referral(紹介)、Revenue(収益)の頭文字をとったもので、段階が進むごとに成長していることを指しています。リファラルが多いということは。ブランド力が高まっていることを指しますし、既存顧客から紹介された新規顧客は既存顧客と近い趣味嗜好を持つことが多く、継続利用をする可能性も高まります。
広告の費用対効果が見えにくかったり、ステマなどで口コミの信頼性も失われたりしているなか、信頼できる人の紹介は大きな力と可能性を秘めています。どこで買うか以上に、誰から買うかが大事と感じられている人もいるのではないでしょうか。
事業家集団環境では、チームビルディングを通じて、自分の信頼によってライトなファンからコアなファンまで作れるようになることで、リファラルマーケティングの基礎を押さえられる仕組みがあります。そして、リファラルマーケティングで得たファンが多くなればなるほど、様々な事業で応用が効くため、多角経営の重要な要素になるのです。
リアルなコミュニティ作りから始めたこと
オンライン上で大きなコミュニティを形成している芸能人やインフルエンサーも、最初の芯を作るところはデジタルではなく、アナログな形で仲間やファンを作っているケースがあります。
分かりやすい例でいうと、「AKB48」ではないでしょうか。
秋葉原の小劇場で、お客さんが1人しか入らなかったという状況からスタートして、世代交代してもファンが応援を続けるような流れを作りました。”会えるアイドル”というコンセプトもありましたが、リアルな繋がりを大事にしていたことは有名な話です。現在でも歌っているシーンだけでなく、舞台裏を多く映したDVDが飛ぶように売れるそうです。ファンと一緒に作ってきた証だと思います。
また、現在、登録者300万人を超える人気YouTuberの方も、はじめの1万人を達成した際は渋谷の竹下通りで声をかけながらファンを作っていきました。賛否両論あったでしょうが、やり方の良し悪しを言いたいわけではなく、泥臭いアナログなコミュニティ作りやファン作りが土台にあるということが伝われば幸いです。
最初から莫大な広告費や人的資源を投資することが厳しいベンチャーの起ち上げでは、事業家集団環境で学ぶメンバーが集中しているチームビルディングやコミュニティ形成は、強力な武器になり得ます。誰でも努力すればできる自分にロイヤリティがあるファンやコミュニティ作りの経験が、多角経営に活きてくるのです。
多角経営にはオフラインの繋がりが重要
事業家集団環境では、チームビルディングを通じて、強いチームを作るだけでなく、リファラルマーケティングの基礎を身につけることができます。
オンラインでより多くの人との繋がりを持つことも戦略の一つですが、オフラインの繋がりから生まれるロイヤリティの高さも多角経営にはとても重要です。
多角経営を目指している人は、まずは泥臭く、アナログなコミュニティを作って、コアなファンを増やすところからはじめることをおすすめします。
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