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USAIDの話題を見てるとコントラ思い出す状況

タイトル画像はわざわざネットで拾ってきました。
重要なのは発売年と言う事にもなるかもです。

コントラはスペイン語だそうで、英語のカウンターに該当するとか。
中米の親米反政府組織である民兵集団なのですが、これにレーガン政権が援助をしたなどの話で話題になった訳ですが、他国に干渉したということです結構日本では叩かれてた記憶があります。

んで、そんな時期に突如ゲームとして「魂斗羅」がアーケード機として現れたなんて言う状況。
朝日新聞や赤旗では、コントラという戦闘集団をゲームという娯楽にするどうのこうのと言うお馴染みの批判を目にした訳ですが、赤旗などはこの頃から結構エンターテイメントを敵視し始めていましたね。
海外(アメリカ)資本が入ってきてアメリカのやる事に疑問を持たせないようにしている、などもありましたが日本人ってそれはそれ、これはこれってする文化面があるのでそうそううまく行ってないでしょうし実際にKONAMIに金を流していたとしても、戦意高揚アニメで海の神兵やクモと花の話作るような作家性こだわりを持っちゃう部分があったりしますし、マジンガーやゲッターロボでも戦争に絡んだ悲劇の話をちょいちょい挟み込む国ですからね。
何某かの独自性をぶっ込んで、プロパガンダがどっか霞んでしまう結果になったんじゃあないか?と思う次第です。

さらに当時の子供達にはコントラはコントラ、魂斗羅は魂斗羅という自然に分別ができてはいたってのがほとんどだったと思います。
また、エイリアン絡みのネタにしちゃってるので現実の戦争と無関係感も強かったなんて言うこともあってアメリカのコントラ支援に好意的になる理由がないのはあったんですよね。
そう言った意味では学校の強い左翼色を持つ教員がいかにゲームの悪口を言おうとまた、ゲーセンやゲームは不良になる不良の入り口!と騒ごうが、所詮は娯楽じゃんというオチになるだけの状況でした。

まあ、アメリカの資金が流れてのプロパガンダでそれへのカウンターでソ連から金が流れてきていたとしても、戦争を知らない子供達なんて言う賛歌が作られちゃう世代にはどこか異世界の話化しちゃう他国の戦争だったしそれこそ戦争行為はゲームかアニメのネタでしかないんですよね。

とはいえ神奈川県には厚木や横須賀、座間といった巨大な米軍基地がありベトナム戦争の影響も受けていた地域ではあるので本来なら戦争と言うものを全く知らないって事はないですし、教員による戦争を知る事が戦争につながる理論で学校では無縁だったなんて言う事だったなんて言うオチでもありますが戦争を知らないのが美徳だった扱いなので逆に東西プロパガンダが効果を発揮しない土壌だった面はあると思います。

で、現実のコントラがどうだったかと言うと、結構面白い歴史の一つだと思います。
共産主義政権へのカウンターであるとか、人民開放を謳った自由主義、民主主義を掲げる民兵だったなどの話も色々とっでてきますし、独裁政権の打倒など民兵組織としての活動は伝え聞くも、ニカラグアの政府が名付けたコントラと言う総称が一般化したってなります。
三つの組織が統合されるなどありますが、アルゼンチン軍の支援と訓練を受けていたほか米軍(陸軍と空軍だったはず)の支援や協力、そして何故だかイスラエル軍がいるのですね。

中米とイスラエルの関係がさっぱり不明と言う人もいると思いますが、南米まで行けばナチスの逃亡先なんて言う話もあってモサドが国際法に抵触どころか違反クラスの事をしてまでナチハントしてた事もあって何某かの拠点を欲した可能性も言われてたりしました。

1980年代は、ネオナチが中南米に新たな帝国を構築してる説が結構ありましてワンダーウーマンでもAチームでも出てきますし、使い捨てB級映画ではお馴染みの敵なんて言う事もありました。
今だとナチの残党は南極か月ですけれど当時はイスラエルのナチハンター達が南米からよくナチス逃亡者を拉致ってきたので南米にこそナチスの基地がある!は無駄に説得力はあった訳ですが。

そんなコントラがレーガン政権になって80年代半ばに統一されていくと、自由の戦士として話題になりますし、アメリカをテロリストとニカラグアは非難する訳です。
イランでのコントラ問題が出てくるとレーガン政権が直接支援するのは難しくなるのですがレーガン政権の要請を受けて統一教会がワシントン・タイムズを作りそこから当時にして数十億円規模の支援をした、と言う話があったりするんですね。

ところがこのコントラへの援助に関して最も話題にしても良さそうな鈴木エイト氏が話題にする事は見ませんし壺だなんだと言う人がこの事を言うのも見ません。
と言うのもこれに触れると、朝鮮戦争以降のソ連による他国での共産主義化の為のお金の流れや工作、また東南アジアや南米での共産化の為の軍事支援まで広がるからなんて言う面もある訳です。

勝共連合ってのが出来上がったのもこのソ連の動きに対抗するためなんていう部分があって、他国の共産化のためなら惜しみなく金を注ぐソ連に対抗していくには民間の力を結集して守ろうと言う面も出来上がって政治家にも宗教にも広がる訳ですね。

宗教が何で!?と思う人もいると思いますが、例えばポル・ポトは共産革命に不要な不労層として学者や知識人や教員、そして宗教関係者も弾圧・虐殺していた為、宗教関係者特にキリスト教系列は共産主義への脅威を感じちゃっていた時期とも言えるのです。
ソ連もロシア聖教があるよね?とかは鉄のカーテンが落ち切ってからの知識となりますので、ポル・ポトの虐殺が共産主義革命の全体のイメージとして定着するのは仕方のない事だったりします。

またニカラグアの大統領オルテガは反米左派dw、ソ連との接近のほか強い独裁色を示していた為に、中米に独裁共産国家が生まれる事に危機感が半端なくありましたし、永世大統領になれる様にした為、左派社会主義寄りと言う事でナチス再来なんて書く新聞もあったと思います。

そんなコントラに統一教会/ワシントン・ポストが資金援助したと言う事があって割とすぐに統一教会の壺だ印鑑だ合同結婚式に芸能人だ!と言うスキャンダルが湧き出てくる様な状況、しかもテレビが大々的に騒いで有田芳生が結構な頻度で統一教会の批判をするのを目にする、赤旗が率先して批判するなど一気に湧き上がっていった感があります。
USAIDの発足が、1961年とも聞きますのでニカラグア問題が解決に向かい始めた状況で切り捨てに日本のテレビ局に金を出したとかあったら鈴木エイトや有田芳生も探られる事になりそうですが、米露の思惑が期せずして一致した流れだったら、ある意味じゃあソ連崩壊の動きがここで始まっていたなんて事にもなるかもしれません。

因みに、レーガン大統領の前はカーター大統領で民主党政権です。
レーガンは1981年からなのでUSAIDは彼以前から。
でコントラ支援も彼以前から、カーター政権期に行われたと言う事になるのですがwikiでは1979年のレーガン共和党政権と言う間違いがあったりします。
そろそろ編集戦争が起こってるのかもしれません。
ジミー・カーターが大統領だったのが1977年から1981年ですからこの時点でコントラへの支援が始まってるので、カーター政権下でのコントラへの資金提供が行われる流れにUSAIDが関係してたら、それはそれでトランプ暗殺が日常の危機になるかもしれませんね。
それにUSAIDが出したお金がオルテガ政権誕生に関わってたら、それはそれで大騒ぎになりそうなんていう気がします。

また現在の日本の統一教会叩きに関しても、多方面から深く掘り下げたら、テレビや弁護士やジャーナリストに関係する東西各種の黒い金の流れも出てきちゃうかもしれませんね。

とはいえ、コントラに由来する名前を持つゲーム魂斗羅は今も新作がありますしコントラのことなんか知らなくっても楽しめるのですから、まだまだ良い環境と思ったりします。
これまで叩かれる様になったらそれはもう東西冷戦の怨霊が蘇ったと思うしかないかもしれないですね。


2台繋げて対戦ができるらしい。
くそちっさいのに。



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松本 創
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