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【序章】なんで忍?男?女?
さて、昭和50年。
私、忍は爆誕しました
大阪の東の方、有名なラグビー場の近くです。
オトン(父)は長男で、第一子の私は祖父母によって名付けられました。
当時では珍しいのではないかと思いますが、女の子に漢字一文字…しかも一応男でも女でも使える名前。
忍…堪え忍ぶ、忍耐、忍者
自分の名前を口頭で伝える場合に使用したのは「忍者の忍(にん)で忍です」の一択でしたね。
困難にも堪え忍ぶとか崇高な思いの元、名付けられたのかと思いきや…
( 」゚Д゚)」当時おばあちゃんが好きだった有名人夫婦の間に産まれた子供が「しのぶ」だったんですってぇぇぇ~~~
…はぁ?(°Д°)
がく然としましたよね。
勘のいいアナタ、同年代のアナタ…気付きました?
そうです、十中八九「寺嶋しのぶ」さんの事だと思われます。
本名は漢字の忍ですしね。
小さい頃オトコオンナと呼ばれたりもしました。
オトコの如く野山を駆け回り、木を揺らし落ちてきたカブトムシのメスがゴキブリだったり、カマキリが産卵した木の枝を持ち帰りベランダをカマキリだらけにしたり…
むしろそこらの坊主より男らしかった。
ごっこ遊びとかあやとりとか、クソくらえ。
何より初孫に男の子を待ち望んでいたおじいちゃんが私に教えてくれた遊びといえばキャッチボール。
後に女の子であるが故にソフトボールをやる羽目になりますが、そこそこ才能は開花します。
おじいちゃん、運動神経が良くて大工仕事も得意なサラリーマンでした。
おそらく遺伝したのでしょう。
一番可愛がられたと自負していますが、男っぽい性格、行動に至った要因の一つでもあると思っています。
男じゃなくてごめんねと思い続けました、そんな思いが昇華したのは…紆余曲折の上、ひ孫を見せてあげられた日だったかなと。
いつから自分の名前を好きになったか…
それは後に登場する人物が大きく関係します。
この名前だからこの性格なのか、この性格で女子っぽい名前じゃなくて良かったなのか…
どっちでも、忍は忍!!
あたしは、あたし!!
呼称に過ぎないとも言えるが、大切なのも確かである名前。
今は「刃の心」で忍です。
…と言っています。
あながち間違ってないからね。