テレ東の心霊番組を見てて、ふと思い出しました。 何かの偶然とか、たまたまとか、いくらでも可能性はある話です。 恐怖の心霊体験ではなく、心暖まる心霊体験の感覚で読んで頂ければ…。 私のnote記事の最初の方に出てくる、小学校6年間同じ家で住んでいたおじいちゃん。 ほんまに大好きで、かつて色々とやらかしてきた私にとって一番の味方でした。 どんなときも、私に否定的な事を言わないで優しいオーラで包んでくれていました。 おじいちゃんからすると、私は初孫です。 なので小さい
観覧車を降りて、私と隆史(仮)は駅に向かう人の波に加わった。 2人とも手を繋ぎながら下を向き橋を渡った。 あやめ池の駅は奈良駅方面と生駒駅方面と改札も乗り場も別れている。 奈良駅方面に乗る私、生駒駅方面に乗る隆史。 橋を渡ってすぐの駅前広場に着いたとき、どちらからともなくベンチに座った。 私は改札に、隆史は改札脇にある地下道を降りて反対側に行く事になる。 その改札を眺めながら、またボーッとしていた。 今日でお別れとも、これから頑張ろうなとも…何も言えずにいた。
※※※実体験に基づくガチな恐怖体験です。 んでもって長いです。 怖い話苦手な人はリターンがオススメ。 高3の冬、遊び仲間の間で流行っていた肝試し。 私はホラー系も心霊系も平気というよりむしろ大好物で、それまでの肝試しでも先頭を歩いていたほど。 住んでいるところが歴史のある奈良県だったこともあり、ちょっと地面掘れば遺跡やら木簡やら出てくる。 ちょっと山登れば過去に栄えた旅館やホテルが廃墟となって肝試しエリアとなる場所もある。 旧道や旧トンネル、峠、信貴生駒スカイラ
チケット売場を出て、長い長い橋を渡ったら遊園地が広がる。 周りを取り囲む池には白鳥のボートがプカプカ。 (ほんと不思議な空間、今はもう無いのが悔やまれる。) 乗り物が大好きな2人やったけど、流行る気持ちを押さえてゆっくり手を繋ぎながら橋を渡った。 あやめ池遊園地は初めてではない。 でも何もかもが違って見えた。 ありきたりやけど、誰と来るかでこうも違うものかと。 数年後、距離に負けない年齢になって…そこで初めて出会っていたら… 恐らく好きにはなっていない。 当
時は平成、ルーズソックスが流行る前。 17才の秋、遊び仲間が通う女子高の文化祭に行った時の話です。 そこは私立の女子高で割りと賑やかに屋台が立ち並んでいた。 この日だけは男子も入校OK、血眼で女子を物色していました。 そんな風景を横目に同学年には興味が無かった私は構内を歩き、催し物を楽しんでいました。 …何となく視線を感じる? ふと、以前から普段の立ち振舞いが男やなと言われたことを思い出した。 そういう立ち振舞いは女子高ではモテるよーなんて隣にいる友人に茶化され
携帯もポケベルも無い、家の電話も使えない。 卒業式の日に決めた2人の約束。 待ち合わせ場所も時間も変更は出来ない。 どちらかが風邪をひいたら? 親に計画がバレたら? たくさんの不安が押し寄せて、とにかく私は異常に早く家を出た。 親は疑っている様子はない。 ーーーー切り取りーーーー つい最近、オカンにこの話を振ったところ青天の霹靂だったようで… 親を騙して!と、30年以上経った今になってクソほど怒られました。 なんでやねん…。 ーーーー切り取りーーーー
「卒業したら遊園地行かへん?…ふたりで。」隆史(仮)からの提案だった。 ふたりで… 「行く……行く!!」断る理由はどこにも無かった。 私は、っていうよりここらに住んでる子供が言うところの遊園地と言えば生駒山上遊園地。 お膝元に住んでいるんやから当然。 なんなら1年に1回は遠足で登ってるんやから…。 ところが… 隆史が提案したのは慣れ親しんだ生駒山上遊園地じゃなく… 私の引っ越し先、隣の市にあるちょっと珍しい遊園地。 あやめ池遊園地だった。 その名の通り、あ
楽しい時間だけを共有する竜(仮)。 小6ながらも精神的な繋がりを確信する隆史(仮)。 小学校生活も終盤となると通っていた小学校がとんでもなく広い校区だった為に卒業すると離ればなれになる子が出てくるので女子がソワソワしだす。 告白するだの、しないだのと。 相談を受けると私は2つ返事で… 盗られる前にツバつけとけ。(要約)告白することでうまくいかなくても意識させることが出来る。 と、告白を勧めた。 中学で別々になるなら尚更である。 その気はなくても自分のことを好き
隆史(仮)と過ごす時間と竜(仮)と過ごす時間、明らかに自分の中では違いがあった。 たかだか11才かそこらの小学生だった当時の状況を今の私が代弁すると… まさに二重生活これが当てはまるのである。 どっちが本命とか浮気とか、確かに隆史とは付き合っているとお互いに認識してはいたけど竜に関しては私の一方通行だった。 最初はね。徐々に…こう…分かるじゃないですか。 時間を重ねて、何度か日曜日にもソフトボールの試合で会うことがあったり。 いくら小5でも好意は分かる。 暗黙の
一緒に暮らしているおじいちゃんは球が丸いスポーツ全般が得意だった。 初孫の私が生まれて女だと分かった瞬間、叩き込むのは野球からソフトボールへとシフトチェンジしていた。 市内の各町内会や子供会にはソフトボールクラブがあり、当然のごとく入会を余儀なくされてほとんど毎週日曜日は練習していた。 おじいちゃんからの英才教育と元々スポーツ好きなのもあって学年の制限が無い練習試合には割りと早い学年から参加していた。 まぁそこらの女子に負けるわけもなかった、力が違う。 そしていよい
隆史(仮)と私、そして互いの兄弟犬を連れて遊ぶことが日課となった。 学校も一緒、習い事も一緒、放課後も一緒 互いが飼ってる犬は兄弟犬 今考えると、スゴいな…よくお互いの存在が重くなかったよな。 小学生やから可能やったともいえる、ずっと一緒で何でも一緒。 冬がはじまるころには、人前で手を繋きつつ犬を散歩するなんてこともやってのけた。 とても幸せな日々だったことは間違いなく、疑問も不安も無い…永遠に続く日々だと思っていた。 以前にも触れたとおり、通っていた小学校は変
仔犬を隠しているガレージは空き家、売り出し中。 死角になるガレージには無いけど、玄関口にはしっかり看板が立て掛けられ、ポスター広告も貼り付けられていた。 小4の私にはあまり意味がないように見えた、その看板と広告。 仔犬を隠してから数日経過し、その日は土曜日だった。 隆史(仮)から貰ったフードを食べる仔犬を見つめながら、今日こそ明日こそ説得をと決心を固める努力をしていた。 その時…、人の足音が聞こえてすぐシャッターを開ける音が聞こえたと同時に日差しが入り込み一気にガレ
ガレージに隠している仔犬が心配… 起こされる前に目が覚めた私、まずは仔犬の食料を調達しなければ… 今思えば仔犬はちょうど離乳食の時期だったと思う。 こっそりキッチンに忍び込んで使えそうなものを探し、空き缶を見つけて水を入れた。 缶詰の空き缶もお皿用にいくつか持ち出した。 食パンも1枚ビニールに詰め込んだ。 玄関にあるカブトムシのケース裏に隠しておいた、ここならオカンにはバレない。 我ながらよくやったと思いながら、いつものルーティーンに戻る。 玄関の水とパンを回
スイミングの帰り道、いつものように隆史(仮)と歩いているとドブ川の縁に置いてある段ボールに気が付いた。 何やろう?捨てている割には小綺麗な段ボール。 2人して川を覗き込んでいたら段ボールが少し動いたように見えた。 う、動いたやんな??互いに顔を合わせた直後、隆史がヒョイっと縁に降りた。 そんなに高さは無いけど雨が降ると水かさが増えて降りれない位置にある段ボール、その日はたまたま晴れていた。 段ボールはガムテープで軽く留めてあるだけで、慌てるように隆史は引きちぎった。
隆史(仮)と私。 手を繋ぐと無言になること数回。 徐々に慣れてきて、スイミングの帰りなんかはマンションの非常階段で座り込み話したりすることもあった。 手を繋いだままね!!手を繋ぐだけね!! ドキドキしながらも穏やかな時間は私にとって大切な時間だった。 家では落ち着けないから…修羅ですよ、修羅。 嫁姑戦争勃発でね!!小4が分かるくらいですよ。 以前の同居解消となった原因は、消火したように見えて枯れ葉の下で火種が燻っていたわけです。 私は、おじいちゃん&おばあちゃ
思い立ったら即実行。 うちには少女漫画の類いは一切無かった。 "少年ジャンプ"は"少年"がついてるから違うよなと、よく分からない理由で除外。 確か近所に住んでる同じ年の双子姉妹が"りぼん"を読んでたなぁ… と、思うが早いか双子宅に行きバックナンバーを数冊借りて読み出した。 絵が…無理…(゚Д゚;)ウケツケナイ。 とはいえ、男女の好きやの嫌いやのが溢れている誌面。 そこには放課後を一緒に帰ったり、映画館、遊園地、買い物に出掛けたりといった風景が描かれていた。 あ