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大手ゲーム攻略GameWithが赤字転落。検索妨害の企業型攻略サイトが今後衰退するであろう理由など
2020年10月7日、大手企業型攻略サイトの「Gamewith」の21年5月期第1四半期(6-8月)の決算が発表され、7700万円の赤字(前年同期非連結は8500万円の黒字)に転落したそうだ。
併せて、非開示だった通期の業績予想は連結最終損益が3億5300万円の赤字(前期は2億1900万円の黒字)に転落する見通しを示した。
最近では、テレビCMを流すなど精力的に広告を打っていたのですが、それが原因で大幅な赤字転落したそうだ。
ゲーム攻略サイトで唯一上場している企業だが、今後企業型攻略サイトはどうなるのか?
赤字転落の理由はテレビCMが原因か
まず赤字な大きな原因としては、先に述べているようにテレビCMが原因だろう。
だがしかし、決算書を見てみるとゲーム攻略の売り上げと、人件費関連のコストも関係しているようだ。
Youtubeなどの動画配信、ゲーム紹介などの売り上げは伸びたが、それ以外のコストがかかり、特にその中でもテレビCMなどの広告宣伝費が足を引っ張っている形だ。
5月期の営業利益の2倍もの予算を使っていることから、集客に力を入れていることは一目瞭然だ。
なぜ広告宣伝費に力を入れている?
広告宣伝費になぜここまで力をれているかといえば、理由は単純明快で、「PV数が落ちているから」だと思う。
これは決算書にも書いてある。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/6552/tdnet/1888057/00.pdf
コロナ渦では多少PVが伸びたらしいが、全体的にはPV数は減っている模様。
ゲーム攻略サイトの性質上、そのサイトにアクセスするのは、「そのゲームをやっている人」だ。
当然、自身の攻略サイトのPV数はそのゲームをプレイしているゲーム人口によって左右されるため、必然的にそのゲームのプレイヤーを増やす必要がある。
しかも、ゲーム攻略サイトなんてどこも似たり寄ったりな攻略情報になり、その中でも抜きんでようとするとなると、記事の質やらが重要になるのですが、質を高めるにしても限界がある。
そうなると、他でPV数を増やす必要がありどうすればいいかと考えた結果、潜在顧客にリーチするという戦力に切り替えたようだ。
その潜在顧客を獲得するための一貫の一つがTVCMというもの。
TVCMでGameWithという会社名を広め、その見た人の中からスマホなどでそのワードを検索して、サイトで紹介し、そのインストール数に応じて報酬を得るというスタイルに事業展開しようと試みているみたいですね。
ゲーム攻略サイト業界は戦国時代に突入
特にここ最近では、ゲーム攻略が金になると気づいた悪い大人たちがこぞってゲーム攻略サイトを立ち上げて、企業型攻略サイト戦国時代に突入している。
知っている限りはGameWithの他には、appmedia、game8、gamerch、アルテマ、神ゲー、Boom App Gamesなどが有名どころだろう。
このように、ゲーム攻略だけでは飽和しているので、ユーチューバー事務所みたいな事業だったり、海外の攻略サイト展開、e-Sportsへの参加など精力的に活動してみたり、ゲーム攻略以外にも活路を見出そうとしている企業が増えています。
今までみたいに、ゲーム攻略一本だと、近い将来行き詰まることは明白であり、上に挙げたようにゲーム攻略サイトは「そのゲームをプレイヤー人口」にPV数は依存するため、検索エンジンで1位と2位で売り上げはだいぶ変わってくるため、1位を取るためにSEO対策をどこの企業も血眼になってやっているのですが、競争が激化している今、安定的に1位を取ることは難しい。
そうなると、検索エンジンからだけではなく、TwitterやYouTubeなどのSNSからの流入が重要になり、そちらを力を入れるようになり、ゲーム実況者などを自社のタレントとして所属させ、ちょっとしたインフルエンサーマーケティングようなやり方でアクセス数を増やすことに力を入れるようになっています。
なので、次の戦いはいかに検索エンジン以外からユーザーを囲うことができるかが企業型攻略サイトの生きる道となっている傾向です。
企業型攻略サイトの今後はどうなる?
そんな現在も熾烈な戦いを強いられている企業型攻略サイト。ここ最近リリースされた中華ゲー「原神」を例に見ても、どのサイトも1位を取るのに必死だ。
どこもかしこもリセマラだとか最強ランキングだとか馬鹿の一つ覚えみたいな文言を並べてユーザーを囲うと必死なのが伝わってくるだろう。
もはやゲーム攻略の情報なんかよりも、そのゲームのネタで以下に1位を取り、広告費を稼ぐかが主目的になりつつあるのがそのゲームのプレイヤーも薄々わかってきたことでしょう。
広告費が稼げるのなら中身のない記事も平気で投稿、なんなら全部調査中でもいい、とりあえず公開しておけばアクセス数が稼げ、それに比例して広告収入を得ることができるのだから人件費や設備投資に金を割いている企業方攻略サイトはなりふり構っていられない。
そんな状況なのだから、サイト同士でパクリ合いが始まり、まともにプレイしていない情報をさらにまともにプレイしていないプレイヤーがパクるという地獄絵図のような状況になり、年々まともなゲーム攻略情報は検索からは入手しづらくなっています。
そのため、攻略情報が知りたいのなら企業型攻略サイトを見るなという状態に後少しすれば大多数がそのような状況になると思われます。
既に有名タイトルをのぞいて、アクセス数が期待できないゲームタイトルは、何も役に立たない・更新していないハリボテが残り検索妨害し続けるという状況に。
こういう行為を行なっているためか、攻略サイトの評判はボロクソに叩かれていて、今回のGameWith 赤字のニュースを聞いて喜んでいる方も多くいかに嫌われているのかがよくわかることでしょう。
そうなると、どこで攻略情報を得ればいいのか?現状見る限り、ツイッターやユーチューブ、5chなどのSNSから情報を得ている人が多い模様。
今後の攻略情報はこのようなTwitterやYouTubeなどに移行するようになり、検索エンジンでは企業型攻略サイトの潰し合いで発生した、ゴミが散乱するという無残なことになるでしょう。
もちろん、企業型攻略サイトの攻略班とかいう集団もTwitterアカウントを所持していることもあるが、肝心の広告費が稼げなくなると、自然消滅するのはご存知の通り。
金が稼げなきゃ、そのゲームやる意味ないしね。
攻略本に原点回帰も?
ネットで無料で攻略情報が一応手に入る現代ですが、「あつまれどうぶつの森」の攻略本に長蛇の列が発生したのは記憶に新しいことでしょう。
このように無料で攻略情報が手に入るのに、わざわざ並んでまで攻略本を手に入れたい!という現状から、ネットも万能ではないということがはっきりした一件だと個人的に思う。
企業型攻略サイトは現状、類似サイトとの争いが激化しており、成長は頭打ちだ。元々薄利多売な商売だけに、このようなあつ森などの膨大なデータが存在するゲームをまともに攻略するとなると、人件費などが膨大となり、利益と見合わないのだろう。
そのため、ネットにゴミを撒き散らすのなら、こうやって公式から何か攻略本などの攻略情報やら、公式wikiとしてユーザー同士の情報交換の場を設ける必要がありそうだ。
続き
続きは私のブログでまとめてます。
ついでにこんな記事も書いてます。