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手 温








寒い冬 手をつないだ


白く血色をなくした手を 


喜びながら


僕の腕の中にまわしてくる


それを熔解するように 


僕は 彼女を想う


うんとうんと 


大切にできるように 


カイロみたい


いじわるそうに彼女は言った


笑ってる彼女


僕の想いが手のひらから 


いつまで 彼女にそうしてあげられる


限りある時間と知りながら 


白く霞んだ 寒空を見上げた








#君に還るまで
#恋愛詩

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