あなたのトーン

あなたのトーン





あなたのトーンを　今でも覚えている 





この記憶を失ってしまえば　涙することはないのに 





あなたの面影まで　私に届けるから 





あの日　聖夜の　あなたの腕の中　ぬくもりを 





まだ　私の肩先が覚えていて 





今年も　凍えそうで　抱えて　うつむいた 





あなたのいない　月日 





あなたも同じ気持ちなの　それは多くを望みすぎなの 





こんなにも　まだ　あなたであふれている　私なのに 





あなたの声だけが　いつまでも心に響いて 










家まで送るよ　その言葉が最後になった 





あなたの彼女を　ゆずっても　愛した軌跡はここにあって 





あなたと同じ目線で　見つめていた未来 





ずっと　ふたりで見つめていけると思っていた 





今日だから　あなたの声がほしいのじゃなく 





いつまでも　あなたと過ごす日々が　私の望みだと知った 










聖夜の鐘 





あなたの声があたたかく 





私の心のトーンをなだめてくれる 










私の指先が　なつかしく　ダイヤルした 




















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