永い約束
永い約束
僕が拾った欠片を
きれいねって
言ってくれたね
君の瞳に映る 僕は笑っていなかったけれど
僕の中の 君は愛おしく微笑んでいた
もう 帰らないといけないね
うつむく 君が静かで
君の 深い愛がせつなくて
「なぁ あたたかくなったら・・・」
「俺のところに 来ないか」
彼女が 子供のように はじめて泣いた
僕の胸を 彼女の涙が満たしてゆく
ずっと 言えなかった言葉
ずっと 待っていた言葉
「ずっと 待っていた 心の中で待っていたの」
「笑ってくれないから いつも不安だった」
「ごめんな 不器用で」
「だから 俺が笑うまで ずっといてくれよ」
あふれる瞳が頷いた
「細いな お前の小指」
今 彼女の瞳に 映る僕は
微笑んでいた
やっと やっと もうひとつの欠片を 抱きしめた
愛している 永い約束
#君に還るまで
#恋愛詩
#心声