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【Jier’s CINEMA01】 『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』         

6月9日(金)より新宿武蔵野館、ユーロスペース他で公開される、フランス映画『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』を、FANTASY-PRIDE から、Eleven ElevenのRYOGA、MAKI、YURIと、YAMATO、RUKAの5人がレビュー。
(写真左からMAKI、RYOGA、YURI、RUKA、YAMATO)

フランスで50年以上愛され続けている児童書「プチ・ニコラ」。いたずら好きのヤンチャな小学生・ニコラに命を吹き込む、イラストレーターのサンペと作家のゴシニ。親友同士である二人の原作者たちの人生、そしてニコラの誕生秘話が『プチ・ニコラ』の世界観を通して描かれたアニメーション作品。さて、5人の感想は?

『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』


作者二人にとってニコラがとても大きな存在。
ニコラを通して二人に笑顔が増えたと感動しました(YURI)

Jier:一人ずつ感想をお願いします。
YAMATO:一番の印象は、すごく絵が綺麗だなと思いました。現実世界と(本の世界が)シンクロして両方の世界が描かれていく中で、似ているんですけど、差別化された絵の描き方がされていると思いました。“味”が違っていて、例えば一番違いがはっきりしているのは背景で、プチ・ニコラは最初、白黒の絵のところから水彩画のように徐々に絵ができあがっていくところが、今まさに絵を仕上げているところのようで、ストーリーに入っていきやすかったです。
RYOGA:僕は長い時間同じものを観るということが苦手で、今まで映画をあまり観なかったんです。今回この映画を観て、映画を観ているというより本を読んでいる感じで、すごく観やすかった。隣で(本を)書いている人をのぞき見ている感覚になったのが印象的でした。
YURI:生き方も生まれたところも違う二人がたまたま出会って、その二人がニコラを通して同じものに向かっていく。ニコラを通して意気投合する、そういう印象を受けました。そして、二人にとってニコラがとても大きな存在。(それぞれに)出会う前のつらい経験があるなかで、ニコラを通して二人に笑顔が増えたと感動しました。僕は「プチ・ニコラ」を読んだことがなかったので、読んでみたいなと思いました。
Jier:フランスでは誰もが知っている国民的児童書なんですよね。
YURI:フランスに留学した友達は知っていましたね。


ニコラが本の世界の話と作者の二人の話を自然に繋いで、
「二つの物語を一つの映画で観た」という満足感がありました(RUKA)

『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』

RUKA:僕は映画の最初から最後まで、音楽と絵の表現がすごくおしゃれというか、綺麗な印象が強いです。アコーディオンが鳴っているような音楽、実際にパリの街並みで聴こえてきそうな音楽、そういうものが特徴的でした。また、物語の描かれ方では、ニコラが作者側の世界に飛び出してきて、ニコラ(本)の世界の話と作者の二人の話を自然に繋いで、二つの物語を一つの映画で観たような満足感がありました。
MAKI:僕は映画ではアニメをあまり観たことなくて、今は3Dとか実写化しているものが多いと思うんですけど、この『プチ・ニコラ〜』は、絵の中で細かく表現されているところにすごく引き込まれました。この二人の作者の世界観もそうですけど、「プチ・ニコラ」の本の世界観、いろんなシーンが出てきましたけれども、細部まで細かく描かれている。いろんなところに行く描写では、実際に自分がそこに存在している感じをその絵の中で実感できましたし、ストーリーの中にスッと入っていけたので、映画やアニメにあまり興味がない方にも観てほしいな、観たらすごく楽しめるのではないかと思いました。


そういうこともあったな、という懐かしさがあるので
僕は大人の方に観て欲しいです(MAKI)

『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』

Jier:アニメーションといっても、日本のアニメとは全く違いますね。
MAKI:やんちゃな主人公って珍しいですね。海外のやんちゃな主人公って(日本と)ちょっと違うんだなと思って思いましたね。元気だなというか。
Jier:昔の子供という感じでは?
全員:あー!
Jier:ニコラが誕生したのが1970年代です。辛い子供時代を過ごした作者たちが描いた「幸せな子供の世界」。
YAMATO:本のシリーズがたくさんありますよね。
RYOGA:222作品も。
YURI:本にもいろいろなタイトルがあるじゃないですか? そのタイトルになったきっかけをこの映画を通して知ったので、それを踏まえて読むともっと面白いんだろうなと思います。
Jier:その本がそのまま映画になったというか、アニメーションというよりも絵本のようでしたね。
RUKA:一枚の絵、それが動いているのもすごく面白かったです。
YAMATO:建物が青い色で塗られていて、その青が綺麗だなと思いました。
Jier:この映画は誰に観て欲しい映画ですか?
RUKA:僕は親子で(観て欲しい)。老若男女誰でも観やすい作品だと思います。ニコラのシーンを子供が夢中になって観るのもいいし、大人の目線からも実際に僕も楽しめたので、家族で観たら楽しいと思います。
MAKI:僕は大人に観て欲しい。学校のシーンがすごく印象に残っています。それが日常のシーンで、しかも大きなイベントではなくて学校の授業とか休み時間とか、そういうこともあったな、という懐かしさがあるので、大人の方に観てほしいです。
Jier:RYOGAさんも楽しく観られたのでよかったです。
RYOGA:ハハハ。主人公が走りまわっている姿が楽しくて、外で遊びたいな、飛行機で遊びたいなと思いました。
全員:笑。


『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』

『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』

■STORY
パリの街並みを望む小さなアトリエ。イラストレーターのサンペと作家のゴシニは、いたずら好きの男の子のキャラクター、ニコラに命を吹き込んでいた。大好きなママのおやつ、校庭での仲間達との喧嘩、先生お手上げの臨海学校の大騒ぎ・・・。ニコラを描きながら、望んでも得られなかった幸せな子供時代を追体験していくサンペ。また、ある悲劇を胸に秘めるゴシニは、物語に最高の楽しさを与えていった。児童書「プチ・ニコラ」の心躍らせる世界を創造しながら、激動の人生を思う二人。ニコラの存在は、そんな彼らの友情を永遠のものにしていく・・・。

原作:ルネ・ゴシニ、ジャン=ジャック・サンペ
監督:アマンディーヌ・フルドン、バンジャマン・マスブル
脚本・セリフ・脚色:アンヌ・ゴシニ、ミシェル・フェスレー、バンジャマン・マスブル
音楽:ルドヴィック・ブールス(『アーティスト』)
出演者:アラン・シャバ、ローラン・ラフィット、シモン・ファリ他
原題:Le Petit Nicolas - Qu'est-ce qu'on attend pour être heureux?
フランス/2022/仏語/ビスタ/5.1Ch/86分/字幕翻訳:古田由紀子
原作:「プチ・二コラ」(世界文化社刊)/映倫:G
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 ユニフランス
配給:オープンセサミ、フルモテルモ 
公式HP: petit-nicolas.jp

©2022 Onyx Films – Bidibul Productions – Rectangle Productions – Chapter 2
■6月9日(金) 新宿武蔵野館、ユーロスペース他全国順次公開


FANTASY-PRIDE

「FANTASY-PRIDE」は、SUPER FANTASY、Eleven Eleven、SUPER FANTASY Jr.らが所属する男性アーティスト集団。
そして、今回映画レビューをしてくれたEleven Elevenと、RUKA、YAMATOも出演する、年に一度のFANTASY-PRIDEの祭典「FANTASY Fes.2023」が6月11日(日)にランドマークホール(横浜)にて開催。

■「FANTASY Fes.2023」

日時:6月11日(日) OPEN 15:00 / START 15:30
会場:ランドマークホール
   神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1 ランドマークプラザ5F
出演:SUPER FANTASY / Eleven Eleven / SUPER FANTASY Jr. / RUKA / YAMATO / RITO 他
チケット:【一般】非売品グッズ付きチケット:前売りのみ ¥7,500
         通常チケット:前売券 ¥5,000 / 当日券 ¥5,500
     【高校生以下/男性】非売品グッズ付きチケット:前売りのみ ¥6,500
         通常チケット:前売券 ¥4,000 / 当日券 ¥4,500
      ※6歳以上有料。全自由。別途1ドリンク代要
詳しくは → https://t.livepocket.jp/e/ff2023

■FANTASY-PRIDE https://fc.fantasy-pride.jp/

FANTASY-PRIDE撮影:押木良輔
(C)Jier2023 文章や画像の無断転載、転用、引用を禁止します。



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