見出し画像

自衛官と結婚したら幸せになるのか?

お疲れ様です。
元航空自衛官で現在経営者をしております、アッシュです。

今日は自衛官とその家族の生活について、あまり知られていない事実をお話します。結婚相手に自衛官もアリと思っている方がいれば、本当にそれでいいのか考えるきっかけになるかと思いますので参考にしてください。


自衛官は特別職国家公務員であり、肩書はカッコいいですが、消防や警察とは異なり全国転勤となります。
特に幹部自衛官は職種にも寄りますが、一つの任地に2~3年くらいしかいません。その度に全国転勤があるので、単純に引っ越しが大変になります。
多くの自衛官は、この引っ越しの煩わしさから、最低限の家具や家電しか持っていません。意図せずミニマリストになってしまいます。

また、結婚して子供が生まれると、子供は転勤の度に転校になってしまうため、小学校あるいは中学校に入学するタイミングで単身赴任になる人が多いです。
結構当たり前のように単身赴任していますし、自宅が遠方だと待機の関係で休日だとしても単身赴任先からなかなか帰れないことが多いです。

幹部自衛官と結婚すると、2年に一回全国のどこかに転勤になり、引っ越し、入園・転校手続きがセットで来ます。
転勤先では、知らない人たちに囲まれながらコミュニティに入らないといけません。

まだ私が自衛隊にいた頃、これらをワンオペでやっている奥さんがメンタルダウンしたり鬱になったりという話を職場でよく聞いていました。

ここまでは昔から起こっていた話です。

今、最も問題視されていることを知っていますか?
それは、この全国転勤によって配偶者のが仕事を辞めるか、別居婚を続けるかという社会活動の両立についてです。
実際に若い独身幹部自衛官と話を聞いたところ、「結婚を見据えて付き合っていたけど転勤になり、彼女も今の仕事をもう少ししたいということで別れた。」とか、「公務員で安定していいね」って付き合ったけど、相手が想像していたよりも短いスパンで転勤があったり、結婚によって犠牲になる部分が大きいことを悟り別れたりとか。

現在、若い幹部自衛官の未婚率が高くなっています。
いやいや、それでも専業主婦になりたい人もいるでしょうという話ですが、実際に居ます。
しかし、給料もさほど高くなく、定年も早い自衛官1馬力の経済力だけで、これからの日本でまともな生活を送ることは難しいでしょう。

結婚して、このことに気付いた私は資産形成や自己投資を重ねて2年越しで退職するに至りました。

今後、自衛官と結婚を考えている人は是非参考にしてください。

ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?