10/31 ニュースなスペイン語 Acoso sexual(1):セクシャル・ハラスメント(1)
連日紹介しているイニゴ・エレホン(Íñigo Errejón)の辞任の余波が未だ収まらぬ中、また、政治家による新たなセクシャル・ハラスメント疑惑が2件も明るみになった。
しかも、それらの疑惑が、今までエレホンの一件で、現政権を攻めまくっていた国民党(PP)の所属議員に絡むものだというから、今度は一転、守勢に回らなければならなくなりそう。
まったく何をやってんだか・・・。
この度、セクハラ容疑で告発されている(denunciado)のは国民党議員で、アンダルシア州マラガ県エステポナ市(Estepona)の市長(alcalde)を務めているホセ・マリア・ガルシア・ウルバノ(José María García Urbano(写真))だ。
告発状は今月23日に提出されていて、これによれば、2022年3月に事件は起きたらしい。
エステポナ市役所(Ayuntamiento)に当時、研修公務員(funcionario en prácticas)として勤務していた男性警察官(un policía local)は彼のパートナー(pareja sentimental)と共に、市長のガルシア・ウルバノに性的な暴行を受けた(agredir sexualmente)という。
ガルシア・ウルバノは男性を失職させると脅していたとの容疑がかかっていて(El agresor habría utilizado supuestamente la amenaza de que podía perder su puesto de trabajo)、男性警察官も研修中の職を失うかもしれないという恐怖(miedo a perder su trabajo)から、市長の性的嗜好に従う以外の逃げ道はなかった(no le quedó otra salida que acceder a las pretensiones sexuales del alcalde)と語っている。
一方のガルシア・ウルバノは告発の中身(los hechos)を否定し(ha negado)、自分は虚偽の告発の被害者だ(víctima de una denuncia falsa)との認識を文書(comunicado)で発表した。
その上で、告発には根拠が全くない(absoluta falta de fundamento de la denuncia)ことを明らかにするために(poner de manifiesto)、自主的で、短時間の(de manera voluntaria y a la mayor brevedad)出頭に応じる(personarse)意向も示した。
そして、今回の告発は「明らかによこしまな目的だけで、私個人の尊厳、市長としての経歴、そしてこの職が担ってきた責務を貶めるためのもので、受け入れがたく、不当なネガティブキャンペーンである(Es una inadmisible e injusta campaña para dañar la dignidad personal y la trayectoria del alcalde y del cargo que desempeña con una única y clara finalidad espuria)」と声明を締めくくった。
真相はいずこに・・・?
告発の真偽はまだ分からないが、今後、政治家から受けたセクハラを告発するこの種の動きが活性化するかもしれない。
もうひとつの国民党議員のセクハラ疑惑については稿を改めよう。
写真はガルシア・ウルバノ。
出典
https://www.rtve.es/noticias/20241029/presuntos-casos-abuso-sexual-salpican-pp-algeciras-estepona/16308376.shtml