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1/28 ニュースなスペイン語 Alzhéimer:アルツハイマー病

アルツハイマー病は認知症の一種で、日常生活や仕事にも支障が出るレベルのもの忘れや周囲が驚く程の人格変化が代表的な症状。

加齢によって脳に特定のタンパク質(proteína)が蓄積し、脳が萎縮することで引き起こされると考えられてきたが、原因はよく分からなかった。

こうした中、スペインの研究チームが参加しているプロジェクトがある検査法(diagnosticar)を発表した。

カタルーニャ州バルセロナにあるサン・パウ病院(Sant Pau)の神経生物学(neurobiología)の研究チームが、血液中に存在する217位リン酸化タウタンパク質(p-tau217)という物質に注目し、これを調べることでアルツハイマー病を95%の確度(precisión)で診断できることを明らかにした。

この判別法は、スウェーデンで分析された平均年齢66.3歳、男女を合せた786人のサンプル(muestra)に基づいているという。

研究チームは「現在、研究されているバイオマーカーの中で、このリン酸化タウタンパク質が最も良い結果を出しました(de todos los biomarcadores que se están estudiando actualmente, este es el que ha dado mejores resultados)」と自信たっぷり。

ちなみに、バイオマーカーとは、ある病気が有るとか無いとか、もしくは、これからその疾患がどのように変わってゆくかなどを見る上で指標となる物質のこと。

つまり、217位リン酸化タウタンパク質はアルツハイマー病のバイオマーカーの内のひとつ、と考える。

そして、

この検査法を導入することで、臨床実験や検体の収集が飛躍的に進歩することでしょう。また、患者の管理やアルツハイマー病の進行を抑止する薬物治療も可能になります(la implementación de este tipo de prueba podría mejorar significativamente la evaluación clínica y el reclutamiento de ensayos clínicos, así como facilitar la gestión de los pacientes y proporcionar acceso oportuno a terapias modificadoras de la enfermedad)

と胸をはる。

スペインは22日の小欄でも述べたように臓器移植(trasplantes de órganos)で第一線を走っているが、アルツハイマー病でも良い流れに乗れたみたい。

写真はアルツハイマー病の脳と通常の脳のイメージ。

アルツハイマー病の脳は海馬を中心に萎縮している。

ところで、門外漢だからよく分からないが、小欄で扱った217位リン酸化タウタンパク質については、いろいろな記事(見出ししか見てないので「いろいろ」としか言えません…)が出ているので、世界の医学界がこれまで注目してきたタンパク質みたい。

バイオマーカー市場レースでスペインが頭ひとつ飛び出た。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240124/desarrollan-analitica-sangre-permite-diagnosticar-alzheimer-con-precision-del-95/15932041.shtml