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2/16 ニュースなスペイン語 Pablo Neruda:パブロ・ネルーダ
パブロ・ネルーダ(1904-1973)はチリの詩人で、1971年にノーベル文学賞(premio Nobel de Literatura)を受賞している。
ネルーダの死因は、現在のところ、末期の前立腺がん(cáncel de próstata avanzado)とされている。
しかし、ネルーダの遺族ら(familiares)がこの度、「ネルーダはチリで消された(a Neruda lo eliminaron en Chile)」との主張を公にした。
このように述べるのは、ネルーダの甥(sobrino)であり、現在は、弁護士(abogado)であるロドルフォ・レジェス(Rodolfo Reyes)だ。
レジェスは「まだ、誰が殺ったのかは分からない(¿Quién? No lo sabemos todavía)」としながらも、「秘密工作員(agente secreto de Estado)」に違いない(tuvo que ser)と考えているようだ。
何故のような主張をするに至ったのか。
実は、ネルーダは自然死ではなく、他殺ではないかとの疑惑は、彼の周辺を中心に、以前からあった。
しかし、これを裏付ける証拠がなかったのだが、2017年、ネルーダの遺骨(osamenta)から「大量のボツリヌス菌(gran cantidad de clostridium botulinum)」が見つかったという。
ボツリヌス菌はボツリヌス症(botulismo)を引き起こす。これは、最悪のケースでは人を死に至らしめる中毒だ。
ボツリヌス菌は通常、土の中に生息しているバクテリア(un bacilo que se encuentra por lo general en la tierra)であることから、埋葬されている間に遺骨に付着したのではないか――。
こんな疑問を払拭する検査結果を、カナダとデンマークの共同が発表する(が、続報はまだ、確認していない)。
この報告によれば、「菌は棺の中、もしくは、周りからネルーダの遺体に入り込んだのではなく、亡くなる前に、既にいた(no se filtró al cadáver de Neruda desde dentro o alrededor de su ataúd, sino que ya lo tenía antes de morir)――。
この検査が真なら、あとは、誰が、どのようにボツリヌス菌を注入したかだが、それは、依然として謎(incógnita)である。
ネルーダの甥レジェスは言う。
ネルーダの致命傷となった弾痕が見つかったようなものだ。誰が彼を撃ったのか。それはすぐにわかるだろうが、ネルーダが殺されたということに疑いの余地がない。第三者が直接、関与している(Se encontró la bala mortal de Neruda, que la tenía en su cuerpo. ¿Quién la disparo(sic)? Eso se verá próximamente, pero no cabe duda que a Neruda lo mataron. Intervención directamente(sic) de terceros)。
ネルーダは元々は外交官で、後に政治にも関わった人物だ。
そのため、亡くなった1973年当時、オピニオンリーダー(un líder de opinión)であり、時のアウグスト・ピノチェト(Augusto Pinochet)政権にとって、後の危険因子(un peligro público)であり、最大の批判者(gran opositor)となるであろう人物であったに違いない。
だから、時の独裁政権から目を付けられる動機は十分あった…。
状況証拠は出揃いつつある。
写真はパブロ・ネルーダ。
検査結果は、実は、2回、公表が先送りにされてきた。1回目は手続き上のミス(fallas técnicas)、2回目は専門家たちの間で検索結果について合意に至らなかったのではないか(supuestos desacuerdos entre los peritos)とされている。
出典
https://www.rtve.es/noticias/20230214/familiares-pablo-neruda-afirman-fue-envenenado-agentes-del-estado-chile/2424606.shtml