12/28 ニュースなスペイン語 Alimentos sin IVA:消費税なしの食品
ペドロ・サンチェス(Pedro Sánchez)政権は、これまで講じてきた危機対策(medida anticrisis)が31日に終了期限を迎える(expirar)ことを受け、その6ヶ月間の延長と、いくつかの新たな対策を打ち出す。
その内の目玉が、タイトルからも推測できるだろうが、食品の消費税の撤廃(se suprime)だ。
上で「消費税」と訳を付けた「IVA」は、「Impuesto de Valor Añadido」の略語で、日本語では通常「付加価値税」と訳されるが、分かりやすく、ここまでは、「消費税」としておいたが、以下では「IVA」としておく。
IVAには税率(tipo)や品目(producto)によって、3つの種類がある。
①「一般付加価値税(IVA general)」:税率21%
②「減額付加価値税(IVA reducido)」:税率10%
③「超減額付加価値税(IVA superreducido)」:4%
この内、③は特定の食品をはじめ、本や雑誌新聞、医薬品などの生活必需品(productos de primera necesidad)に適用されるのだが、この度、一時的に撤廃されるのが、③の中の食品分野。
今回の撤廃措置の対象となるのが、
①パン(pan)
②中力粉(harina panificable)
③牛乳(leche)
④チーズ(queso)
⑤卵(huevo)
⑥果物(fruta)
⑦野菜(verdura)
⑧野菜(hortaliza)
⑨豆類(legumbre)
⑩じゃがいも(patata)
⑪穀類(cereal)
の11品目。
肉や魚が入ってないんだなぁ、というのが雑感。
と、ここまでが本編。
あとは、①〜⑪までの補足。
②は直訳すれば、「パン用の小麦粉」なので、もしかしたら、日本でいう「強力粉」も含むかも。
で、やっかいなのが、⑦と⑧。
実はこの2つの違いを説明しているサイトはたくさんあって、それぞれが、ちょっとずつ違う。
スペイン王立アカデミー(RAE)の辞書では、
⑦には「緑の葉の野菜(Hortaliza, especialmente la de hojas verdes)」
⑧には「農地で作られる食用の植物(Planta comestible que se cultiva en las huertas)」
とある。
つまり、この定義に沿えば、⑦は、特に、葉物を指すが、⑧は⑦を含む野菜全般を指す。
ということは、⑦は食す部分が緑色のモノ、例えば、レタス(lechuga)、キャベツ(col)、ホウレンソウ(espinaca)は確実に入りそうだが、まぁ、アスパラ(espárrago)、ネギ(puerro)あたりも、緑だから、含まれるかなぁ…。
一方、⑧にはニンジン(zanahoria)、カブ(nabo)などの根(raíz comestible)とか、トマト(tomate)などの実が含まれるみたい。あと、ブロッコリー(brécol)やカリフラワー(coliflor)などの花(flor)も入るらしい。
写真はイメージ。