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10/15 ニュースなスペイン語 493 millones:4億9300万人

スペイン語話者(hispanohablantes)がここ30年で70%増加し、現在、4億9300万人になったという。セルバンテス協会(Instituto Cervantes)が発表した。なお、スペイン語圏だけで、昨年度比で、400万人増加している。

ちなみに、セルバンテス協会は、日本にも麹町に支社があり、スペイン語の教育や普及を目的とした機関だ。40ヶ国、72ヵ所に拠点がある。スペイン語を勉強する人なら、DELEスペイン語検定は聞いたことがあるだろうが、その実施母体でもある。

さて、スペイン語は、この度、ネイティブ話者の数から見ると、中国語(el chino mandarín)に次いで、世界第2位に踊り出た。そして、ネット上(un cómputo global)で使われる言語としては、英語、中国語に次いで、3位となった。

そして、アメリカ合衆国(Estados Unidos)は2060年には、メキシコに次いで、スペイン語話者が多い国となる見込みだ。アメリカ合衆国の国民(población estadounidense)の約27.5%がスペイン語話者になるという。

2021年、外国語として(como lengua extranjera)スペイン語を勉強している学生は、全世界約111ヶ国で2400万人(24 millones)を越えた。前年度は1100万人だったので、約、倍増(以上)したことになる。第二外国語として、英語の次(el segundo lugar)を狙っているのが、フランス語、中国語、そして、スペイン語だ。

アメリカ合衆国では、すべてのレベルの教育(todos los niveles de enseñanza)で」、ぶっちぎりで(con mucha diferencia)、スペイン語が優位を保っている。

EU圏内ではどうかというと、ここ数年、初等教育(enseñanza primaria)と中等教育(segundaria)で「断続的に(de manera constante)」増加してきている一方、ドイツ語とフランス語の人気は下降気味。とは言え、EU圏内では、フランス語は、英語に次いで、多く学ばれている外国語なので、第三位(la tercera posición)をドイツ語と争っている形だ。

イギリスでは、EU離脱以降、傾向が一変したらしく、これまで高等学校(bachillerato)での第二外国語のトップを走っていたフランス語を抜き、スペイン語が一位になったという。そして、向こう10年(esta década)、この傾向は高校以外でも起こるとセルバンテス協会は予測している。

スペイン語を学んでいる学生の80%近くが、アメリカ合衆国、EU、そしてブラジル(Brasil)の学生だ。アフリカ大陸ではスペイン語の学習が盛んのようで、コートジボアール(Costa de Marfil)で約56万人、セネガル(Senegal)で35万人、カメルーン(Camerún)で16万人いるらしい。

日本は、ちなみに、セルバンテス協会の報告書には載っていなかった。学習者が3万人以下だったからのようだ。世界の傾向から見ると、やや、出遅れてはいませんか・・・。

写真はセルバンテス協会の会長、ルイス・ガルシア・モンテロ( Luis García Montero)。この度の報告書の文責だ。