3/31 ニュースなスペイン語 Horario de verano:夏時間
スペインは3月31日(現地時間)から夏時間に入る。
(注:30日(同)の)夜中の2時は3時に移行することになります。そのことで、冬時間に変わった時からずっと享受してきた睡眠時間より1時間、減ります(A las 02:00 de la madrugada pasarán a ser las 03:00, por lo que se dormirá una hora menos de lo que se venía disfrutando desde el cambio de hora de invierno)。
との一節が記事にある。
毎年、タイムゾーンの変更(cambio de hora)の時期になると、その存続の是非と体に与える影響(もっぱら「悪」の方)の議論が記事になる。
スペイン睡眠協会(Sociedad Española del Sueño)という団体の専門家たちは、タイムゾーンを変えることで、日光に当たる時間(tiempo de exposición al sol)が変わり、そして、体内時計がくるってしまう(desequilibra al reloj interno)と指摘する。
このことで、身体を慣らす(reajustarse)のに時間がかかり、その間、睡眠が不足し(un sueño insuficiente)、不規則にもなり(desorganizado)、しかも、質も低下する(de mala calidad)。
そして、こうした睡眠時間の質と量が落ちることで、癌(cáncer)やアルツハイマー症(Alzhéimer)、高血圧(ipertensión arterial)などを引き起こすだけでなく、肥満(obesidad)、糖尿病(diabetes)、心筋梗塞(infarto de corazón)、脳卒中(ictus)、うつ症状(depresión)、 不安障害(ansiedad)といった様々な不調も誘発する。
身体にこんな負担をかけてまでタイムゾーンを変更する唯一の大義はエネルギーの節約(ahorro de energía)だが、この省エネ効果ですら、専門家によれば、限定的(marginales)らしい。
照明(iluminación)の使用量に関しては、確かに、メリットがあるようだが、しかし、暖房(calefacción)の使用量に関しては、さほど、明確(obvio)な効果が出ないみたい。
つまり、な~~~にも良いことがないのである(部外者がのんきに失礼!)。
スペイン睡眠協会は、冬時間の方が睡眠時間を多く取れて、夜明けと一致する、より自然な目覚めをもたらしてくれる(el horario de invierno facilita tener más tiempo de sueño y un despertar más natural que coincide con el amanecer)ので、タイムゾーンを年間を通して安定させ、冬時間を持続するのが最も望ましい(lo más conveniente es que exista un horario estable durante el año y que se mantenga de forma permanente el de invierno)と述べている。
日本にこうした慣習がなくて本当に良かった・・・。
毎年、この時期、つくづく思う。
写真はタイムゾーン変更のお知らせ。
ちなみに、この厄介な慣習は、少なくとも2026年まで(al menos hasta el año 2026)続くそうだ。
いやはや、お見舞い申し上げます・・・。
出典
https://www.rtve.es/noticias/20240314/cambio-marzo-2024-horario-verano-hora/16010481.shtml