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3/1 ニュースなスペイン語 Lengua oficial:公用語

アメリカ合衆国ホワイトハウス(Casa Blanca)の高官(un alto funcionario)の話として、次のような談話が英字新聞各紙に載っている。

英語を国語と定めることで、団結を促進し、政治運営における効率を高め、そして、国民の絆のための道筋となるだろう(Designating English as the national language promotes unity, establishes efficiency in government operations, and creates a pathway for civic engagement)。

英語は米国の公用語であり、国語であるとうっかり思いがちだが、建国250年の歴史の中で、国として(a nivel federal)、そして、公式にこうした宣言をしたことはなかった。

しかし、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は、英語を国語とする大統領令(una orden ejecutiva)に近々(próximamente)、署名する(firmará)と冒頭の高官は示唆しているという。

英語国語化はまだ、公式に決定したことではない(La noticia no se ha confirmado oficialmente)。

しかし、思い起こしてみると…。

① 米国で英語に次ぐ話者人口を擁すスペイン語を、2月7日に紹介したように、ホワイトハウスのウェブサイトからしれっと削除した。

② トランプが第一次政権を目指し、共和党内での指名選挙(primarias)を戦っていた2015年当時、スペイン語を使いヒスパニック系の支持を集めていたジェブ・ブッシュ(Jeb Bush)に対して、アメリカは「英語が話されているのであって、スペイン語ではない(where we speak English, not Spanish)」と言い放った。

こんな人物が大統領を務める国だから、英語国語化は何ら不思議ではない。

ハワイ州は英語を公用語、また、アラスカ州も英語といくつかの現地語を公用語としているので、英語を公用語・国語とする下地はあることはある。

英語第一主義を唱えるのは勝手だが、これと共にやってくるであろう非英語排他主義は勘弁して欲しい。

写真はトランプ。

本文とは関係ありません(が、悪意をたっぷりこめて、わざと吠えているような画にしました)。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20250228/trump-declara-ingles-lengua-oficial-eeuu/16471234.shtml