1/24 ニュースなスペイン語 Falsos autónomos:偽装自営業
偽装自営(業)とは、グーグルによると、正規の雇用とほぼ変わらない時間を拘束したり、企業側の指揮の下で業務にあたっているにもかかわらず、業務委託契約でしか雇用契約を結ばないこと。
このことで、企業は、自社が支払う社会保険などの規制から逃れることができる。
正社員並みにこき使われるバイト君が好例。
これを踏まえた上で….。
カタルーニャ州バルセロナに拠点を置くデリバリーサービス企業(empresa de reparto a domicilio)グローボ(Glovo)が18日、労働監査局(Inspección de Trabajo)によって是正勧告(sanción:原義は「制裁」)を受けたことが分かった。
監査局によると、グローボのもとでは、約1万9000人の配達員(repartidor)が契約されているが、その内、49名を不正な形(de manera fraudulenta)、つまり、偽装自営で雇用していたという。
監査局は、この種の勧告を以前から出していたが、個人事業主(autónomo)の雇用形態などを定めたライダー法(Ley Rider)が2021年8月に施行されてから(entró en rigor)は初。
グローボの広報部(portavoz)によると、今回の勧告は、あくまでも、監査局からの一時的な提案(propuesta provisional)とし、配達員との雇用関係を十分に見直したため、法を遵守できる(las modificaciones que había llevado a cabo en su relación con los "riders" eran suficientes para cumplir con la norma)としている。
グローボは以前から同様の勧告を受けていて2022年には1万人を超える配達員を不正に雇い7900万ユーロ(約120億円)の罰金(multa)が課されている。
そして、昨年は5700万ユーロ(約91億円)の罰金。
今回はどのくらいの額になるのか、まだ、分からないが、監査局から目を付けられているんだから、気をつけないと……。
それにしても、高額な制裁金を払ってもなお、儲けが出るというのが、宅配サービスがいかに成長している分野かを物語っている。
写真は街中を走るグローボのライダー。