5/26 ニュースなスペイン語 Gliese 12b:グリーズ 12b
スペイン国内のいくつかの天文チームは、NASAの人工衛星「TESS」を使って、うお座(Piscis)付近に、温度が比較的ぬるい惑星(un planeta templado)を発見したと木曜日に発表した。
その惑星の名前がタイトルにもある「グリーズ12b」だ。
天文学の慣わしでは、太陽系に比較的近い天体を記載した、業界初の星表を刊行したドイツの天文学者ヴィルヘルム・グリーゼ(Wilhelm Gliese)にちなんで、太陽系外惑星(exoplaneta)に「グリーゼ」と名付けることが多いらしい。
グリーゼ12bは地球(Tierra)から40光年(40 años luz)のところに位置している。
今日まで発見された惑星の中で最も地球に近いというが、1光年が9兆4600億kmと言われているので、まさしく天文学的数字。
直径は金星に匹敵し(un diámetro comparable al de Venus)、地球よりわずかに小さい(ligeramente inferior al de la Tierra)という。
表面温度は42度と推計されている(la temperatura de su superficie se estima en unos 42 °C)ので、生物が居住できる可能性(habitabilidad)もあるという。
グリーゼ12bは「グリーゼ12」という恒星(su estrella anfitriona)の周りを12.8日かけて一周する(exoplaneta orbita cada 12,8 días , Gliese 12)。
グリーゼ12は太陽(Sol)の27%くらいの大きさで、表面温度は60%程。
地球と太陽の距離より7%ほど短く、地球より1.6倍多くエネルギーを受けることになる(1,6 veces más energía)。
天文学素人は、関心が、すぐ地球外生命体はいるのかの方に向くが、プロはちょっと違う。
グリーゼ12bは私たちの太陽系がどのように発展してきたかわ紐解くことができる、新たな大気研究のための唯一の候補となるでしょう(candidato único para nuevos estudios atmosféricos que podrían ayudar a desentrañar algunos aspectos de la evolución de nuestro propio sistema solar)――。
今回の発見(hallazgo;descubrimiento)に参加した研究チームのひとりはこのように述べている。
まぁ、プロも素人もいろんな期待を寄せることのできる発見を見守ろう。
写真はグリーゼ12bのイメージ。
写真https://www.rtve.es/noticias/20240523/hallan-exoplaneta-templado-potencialmente-habitable-relativamente-cerca-tierra/16116807.shtml