見出し画像

2/3 ニュースなスペイン語 Tosferina:百日咳

小生が子供の頃、はるか昔に「百日咳」という語をよく聞いたこともあって、何となく古めかしい病名だが、まだ、歴とした現役の存在らしい。

百日咳は痙咳発作(tos convulsiva)とも言って、ボルデテラ・ペルトゥシス(Bordetella pertussis)という、極めて感染力の強い病原菌(bacteria muy congiosa)が介在し、広がってゆく。

この百日咳が今、スペインの一部で流行しているという。

カスティージャ・ラ・マンチャ州のグアダラハラで124人が感染するクラスター(brote)が確認されたと同州の保健機関(Dirección General de Salud Pública)が発表を行った。

百日咳は今回、主に学校現場(ámbito escolar)で広がりを見せており、同州の124人の感染者の内、成人(adulto)はわずか6人で、残りは学校に通う児童だという。

このように百日咳は主に子供に多く発症する。

また、乳幼児(recién nacidos)や妊婦(embarazadas)、免疫不全の人(personas inmunodeprimidas)たちも注意が必要だという。

ふつうの風邪と間違われやすい(puede confundirse fácilmente con un catarro)ようだが、感染してから2週間程で咳は重症化(la tos se vuelve más grave)し、ヒューヒューという喘鳴(silbido)を伴うこともあり、症状は1〜2ヶ月ほど続く。

感染を防ぐための措置(principal barrera)は、何と言っても、ワクチン(vacunación)とのことで、スペインの厚生機関(autiridades sanitarias)は接種を呼びかけている。

また、マドリード州でも、百日咳の感染例が2件、報告されているという。

なぜ、カスティージャ・ラ・マンチャ州の、しかも、グアダラハラで感染爆発が起こっているかは分からないが、今、特にアメリカ合衆国を中心に、コロナ禍以降、百日咳の増加が確認されているらしい。

小生のまわりにはスペインやアメリカに行く人が多いので、ヘンな流行をもらってこなければ良いのだが。

写真は病原菌のボルデテラ・ペルトゥシス。

Tosferina は「咳(tos)」と「獰猛な(ferina)」が合わさった語。

2語を「tos ferina」のように分けて書くこともある。 

英語でも「100 - day cough」と言って、スペイン語にも「100日の咳(tos de los cien días)」という表現がネット上には、ポロポロと見つかる。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20240201/brote-tosferina-escolar-124-afectados-guadalajara-madrid/15951847.shtml