7/13 ニュースなスペイン語 Reinfección:再感染
今、スペインでの最大の懸案事項(preocupación)は、ワクチン接種をしていない若者層(población joven)の感染拡大だ。10万人当たりの感染者数は、スペインの全国平均が317人であるのに対して、20歳代(veinteañeros)の間では1000人を超えている。
スペイン国営放送(RTVE)の記事に、ハビエル(Javier)という青年のエピソードが載っていた。ハビエルは17歳。実は、昨年9月にコロナに感染しており、その当時は、無症状(asintomática)で、本人も「実際、感染に気づきすらしなかった(él prácticamente ni se enteró)」そうだ。その彼が、この度、再び感染した。しかも、今回は集中治療室(UCI)に4日間入院することになり、1回目よりはるかに重篤だった。酸素が十分に行き届かない呼吸困難の症状がでたようだ。
「もうあんな目にはあいたくない(No quiero volver ahí)」とは生還したハビエルの言だ。
ハビエルの事例から得られる教訓は多い:
① 1度コロナに感染したからと言って、「コロナから保護されていることは全く保証しない(no supone la garantía completa de protección)」
② 「2回目の感染が 1回目の感染より軽い(la segunda vez vaya a ser más leve que la primera)」なんて保証はどこにもない。
③ 「誰一人として、コロナに感染することから逃げられない(nadie está a salvo de sufrir)」
④ たとえ、若くても(los más jóvenes)だ
ハビエルは「ディスコにもあまり行ってないし(no frecuentó discotecas)」、 「感染対策もしていた(mantuvo las medidas de seguridad)」という。だから、どこで感染したかがわからないが、「授業が終わった後、1人でレストランに行った。そこで、感染した可能性はある(Después del curso fui solo a un restaurante a comer, y puede que lo pillara ahí)」とも述べた。
恐らく、日本でも今後ありうる(もしくは、すでに起きているのかもしれないが)ケースだ。ワクチン接種が進めば進んだで、新たな問題が湧き出てくる。
写真は検査を受ける若者。ちなみに、バレンシア州では、火曜日から「夜間外出禁止令(toque de queda)」が再び発令される。マスクを取り去って間もないが、また、きな臭くなってきたスペインだ。