![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/170813735/rectangle_large_type_2_c9055a176b74a9c4a958acfd49eed853.jpeg?width=1200)
1/20 ニュースなスペイン語 Negar la comunión:聖体を拒む
カスティージャ・イ・レオン州セゴビア県のトレカバジョスの市長(alcalde)ルベン・ガルシア(Rubén García(写真))が以下のようなメッセージをSNSに投稿した。
これまで司教をされていた方を送別するミサのまさにその日、私は当地の司祭に聖体を受けることを拒まれました。何故か?それは私の性的指向によるもので、今、私が(同性)パートナーと共に住んでいるからです(Justo en el día en el que la diócesis dice adiós al que ha sido "nuestro" Obispo, el párroco de Torrecaballeros me comunica que se me prohíbe recibir la Sagrada Comunión. ¿Por qué?: por mi condición sexual y vivir con mi pareja)。
ちなみに、ここで言う「聖体」は「聖なる身体」、すなわち「キリストの体」のことで、具体的には、ミサで信者たちが口に入れてもらう薄い円形のパンのこと。
ガルシアはさらに次のように続ける。
この決定は私との大切な家族と、そして、私の周りの人々に大きな苦痛をもたらしました。私の苦しみは甘受するとして、申し訳ないが、私の家族の苦しみは許すことはできません。家族はカトリックがあれだけ大切にすると言っている集団なのに(La decisión causa dolor, mucho dolor. Y se lo causa a mi familia. Y a mi gente. Y puedo perdonar el dolor que se me causa. Pero no voy a perdonar, lo siento, el que se causa a mi familia, esa institución que tanto dicen defender)。
セゴビア県の他の市、バサルディージャ市(Basardilla)でも、同様の事件が発生し、これを非難する声が上がっている(denunciado una situación análoga en Basardilla)という。
セゴビアの社会労働党(PSOE segiviano)本部は、新たに着任する司教(nuevo obispo)に対して、「教会の中枢で起きている性的指向による差別的な行いを止める(termine con la discriminación por orientación sexual en el seno de la iglesia segoviana)」ように要請した。
スペインは2005年に同性婚を認める法律が整備され、ホモセクシュアルの人々には優しい国のように見えるが、彼ら・彼女らに対するヘイト思想は保守派層に根強い。
カトリックも随分軟化したが、まだ、公然と聖体を拒否する司祭がいるというのもスペインの現実。
写真はルベン・ガルシア。
ガルシアはSNSで次のようにも書いている。
私は今回の決定を下したトレカバジェロスの司祭とも話をするつもりです。そして、これは教会が決めた一般的なことなのか、それとも、この地でのみ起きていることなのか。私には、今回の決定は恥ずべきことと思えます(Hablo con el sacerdote de Torrecaballeros, que es el que ha tomado esa decisión, y le pregunto si es algo general, una orden de la Diócesis, o qué está pasando aquí, porque me parece algo vergonzoso)。
出典
https://www.rtve.es/noticias/20250112/denuncian-parroco-segovia-niega-comunion-a-feligreses-por-ser-homosexuales/16403761.shtml