9/7 ニュースなスペイン語 Futbolín:テーブルサッカー
小生は「テーブルサッカー」と呼んでいたけど、ドイツ語の「Fußball」をカタカナ読み(っぽく)して「フーズボール」という名称もあるらしい(よりドイツ語に近づけるなら「フースバル」だけど、この呼び方はテーブルサッカーには使わないみたい)。
このゲーム台はどこかで、何度も見たことがあるけど、一度もプレイしたことがないし、ましてや、その起源について考えたことも調べたこともなかった。
今日の記事には、テーブルサッカーは1937年にガリシア州出身のアレハンドロ・カンポス・ラミレス(Alejandro Campos Ramírez )という人物によって発明されたと明言されている。
ただ、ウィキには、その起源は「イギリス、フランスまたはドイツ」とあるので、別にウィキを盲信する訳ではないが、「諸説あり」としておく。
発明当初は「アレハンドロ・フィニステレ(Alejandro Finisterre)」と呼ばれていたそうだ(seudónimo)。
そして、記事では、フーズボールは、地球上、最もメジャーなテーブルゲームのひとつ(uno de los juegos de mesa más populares del planeta)となった、と、またまた、大風呂敷が広がっているが、まぁ、こちらは、特段の訂正はしない。
で、発明から90年ほど経った現在、また、フーズボールの歴史で、ガリシア州で快挙が訪れた(sucede otra vez en Galicia)というニュース。
フーズボールの選手たちはこれまで男性のフィギュアが使われていた(Tradicionalmente las figuras del futbolín han sido masculinas)。
これは当時、実際のピッチで活躍する選手たちが男性だったことを反映していた訳だが、昨今の女性たちのサッカー界でのめざましい活躍は言を俟たないだろう。
ガリシア州に本拠地を置く「デポール・アバンカ(Depór Abanca)」という女性サッカーチームが第一次リーグ(Primera)に昇格(ascenso)したことを契機として、エルネスト(Ernest)という通信代理店(agencia de comunicación)が動いた。
同社はデポール・アバンカに所属している実際の女性選手(las jugadoras reales)22名をテーブルサッカーに採用すべく、彼女たちのデザイン(diseñado)、フィギュアの制作(fabricado)を手掛け、流通(distribuido)にも一肌脱ぐという。
制作はひとつひとつ職人(artesano)の手によって行われているらしく、完成までに時間がかかりそう。
それでも、現在、すでに10機のゲーム台が完成しており、バル(bar)やディスコクラブ(club)などを中心に卸してゆく予定。
テーブルサッカーに女性選手のフィギュアを採用する試みは、実は、初めてではなく、2020年の春、スペイン女子サッカーリーグ(Selección Española femenina)の公式グッズとして、女性版フーズボールを制作されたようだが、これは一般向けには流通せず、マドリード市内の宿泊施設(Hotel Residencia)に寄贈されているという。
発売当時の呼び名「Finisterre」は「地の果て」という意味(巡礼道(El Camino)にもあったなぁ、確か)だが、この新しい女性版フーズボールはどこまで進出するか。
写真はテーブルサッカー。
出典
https://www.rtve.es/noticias/20240905/primeros-futbolines-con-figuras-femeninas-tambien-se-han-fabricado-galicia/16237202.shtml