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6/2 ニュースなスペイン語 Indultos en contra del criterio del tribuna:司法に反した恩赦

スペイン語のindultoは「確定した刑の一部もしくは全てを赦す措置(condonación total o parcial de las penas impuestas a un condenado en sentencia firme)」なので、日本語の「特赦」とか「減刑」に当たる。一方、良く似た概念で、amnistíaがあるが、こちらは「犯罪自体を赦すこと( perdón del delito )」で、刑の確定を無効にする「大赦」に当たる。以下はindultoについてのお話。

既報のとおり、一連のカタルーニャ独立運動を企て、現在収監中の政治家たちに対するindultoを最高裁(Tribunal Supremo)は全会一致で否決した。「反省(悔悛)(arrepentimiento)」がないことが理由だ。

しかし、スペインでは、indultoの承認は、立法府である政府にある。

過去10年間に発令された1274例のindultoの内、13%が裁判所が反対の判断を示したにもかかわらず、政府が承認したものだった。この数が多いのか少ないのかは分からないが、スペイン国営放送は「13%にまで(hasta 13%)」という表現を使っていることから、まあ、相応の数があると捉えているようだ。

写真はカタルーニャ独立運動の中心的人物オリオール・ジュンケラス(Oriol Junqueras)。