5/19 ニュースなスペイン語 Regatas:ヨットレース
17日の続報である。
だが、なぜ「ヨットレース」なのか?
実は、今週末に開催予定のヨットレース(Copa de España de Vela de 6 Metros)の主催企業であるサンシェンショマリンスポーツ王立クラブ(Real Club Naútico de Sanxenxo)の経営者を名乗る男性が、元国王であるフアン・カルロス1世(Juan Carlos I)は、自分の家に泊まると発表したのである。
男性の名前はペドロ・カンポス(Pedro Campos)といい、元国王に最も近い友人のひとり(uno de los amigos más cercanos)と目されている人物のようだ。カンポスが代表を務めるヨットクラブに「王立」と付くくらいだから、まぁ、親交は浅いはずはない。
フアン・カルロスは、実は、元々、ヨットの心得がある。
過去にはヨットレースに出場し、優勝を果たしたこともある。しかし、2019年8月に心臓の手術(operación de corazón)をして以来、ヨットからは遠ざかっている。
だが、「体調がよろしければ、元国王はヨットに乗るかもしれない。天候は良好と聞いている(las condiciones son buenas podrá navegar. El parte meteorológico es bueno)」とカンポスは述べた。
また、カンポスによると、元国王を金曜日の午前中、自宅で迎え、週末はずっと滞在するとのことである。
そして、フアン・カルロスはヨットレースの参加者登録の会場(registro de participantes)とスポンサーとの会合(reunión de patrones)に顔を出すらしい。
フアン・カルロスの長女エレナ王女(Infanta Elena)も同行するらしいが、ヨットレースの会場に来るかは不明だという。
当然のことながら、特別警備(dispositivo especial de seguridad)の予定だが、今のところ、それ以上の「特別な動員(movimientos especiales)」はない、という。
更に、来月初旬のヨットレース世界大会(Campeonato del Mundo de la Vela)の観戦する意向(intención)も示しているともカンポスは語った。なお、それ以降の予定は知らないらしい。
それにしても、随分と詳細なスケジュールが公表された。今回だけでなく、次の帰国の予定(もしくは、希望)までレールが敷かれている。
中央政府に相談もなく、一個人や一自治体が独断でこんな計画を立てられるはずもない。
すでにサンシェンショ市長(alcalde)もフアン・カルロス1世の訪問を認めている。
それだけに、17日の記事でも紹介したが、外務大臣アルバレスが(元国王のスペイン帰国は)「なにかの間違いではないか(Tal vez esté equivocado)」発言の白々しさが際立つ。
写真は過去にサンシェンショ市を訪れた際のフアン・カルロス1世。今回はどんな写真が撮られるのか。