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3/4 ニュースなスペイン語 Solidaridad:団結

マドリード市の一角にある「ウクラマーケット(Ucramarket)」には、続々と支援物資が届いている。これを新聞では「団結」と表現する。

正確な数は分からないものの、ざっと100トン(100 toneladas)を越えているという。これを新聞では「generosidad」と表現する。なかなか、しっくりくる日本語は無いが、辞書には「気前の良さ」とある。

Solidadridadとgenerosidadはスペイン人が有事の際に重視する、行動指標だ。

ウクラマーケットは輸入品(ultramarinos)を扱っていて、その名が表わす通り、ウクライナ(Ucrania)と関係のある店だ。

食料品(alimentos)、缶詰(comida en lata)、医療品(medicamento)、軍服(ropa militar)、子供用の防寒着(ropa térmica para niños)、生理用品(compresas)ーー。ありとあらゆるものが、段ボール(caja de cartón)やビニール袋(bolsa)に入れられて、店の前に置かれてゆく。そして、いろいろな国籍(distintas nacionalidades)のボランティア(voluntarios)が仕分けや、ウクライナへ発送するために動き回っている。

現地で必要とされるものは刻一刻と変わる。

ウクラマーケットの前には必要なものが書かれたメモが貼られている。青の紙には「大人用の服は要らない」とある。やはり、最初に手を差し伸べるべきは子供だろう。また、白い紙には「(現地まで物資を運ぶための)ガソリン資金」とある。これも切実だ。無償でやるには限界がある。

ボランティアたちがワゴン車(furgoneta)に救援物資を詰め込み、ウクライナ、ポーランド(Polonia)やルーマニア(Rumania)の国境(frontera)に向けて出発する。ちなみにウクライナ・マドリード間は片道4000キロ。日本を縦断しても、(わずか)3千数百キロなので、それよりもはるかに長い距離を往復する。そして、物資を積み込んで、再び、物資を必要とする地に向かう。

無名の人々が、無償で行う人道支援(ayuda huminitaria)は誰も傷つけない。

写真はウクラマーケットの前で作業をするボランティアや支援者たち。

出典
<本文>
https://www.rtve.es/noticias/20220303/solidaridad-ucrania-tienda-madrid-furgonetas/2301380.shtml

<写真>
https://www.elplural.com/sociedad/madrid-solidario-desborda-ucramarket_285303102