8/8 ニュースなスペイン語 Gol milímetrico(sic):ミリ判定のゴール
タイトルにある「(sic)」とは、日本語では「(ママ)」とか「(原文ママ)」とも書くが、おかしな表記があるけど、そのまま書きますよ、という意味。
誤字脱字が多い小欄なので(汗)、特に間違った表記を紹介するときには、必須アイテム。
さて、タイトルのmilímetrico(sic)は形容詞で、正しくは、milimétricoと書く。
名詞の方がmilímetro(ミリメートル)だから、そのアクセントがそのママ残るというのは、ノンネイティブながら、その感覚は分かる。
実は、アクセント記号が正しくない「milímetrico」は、検索すると、意外と出てくる(ゴール以外の文脈も含めて)。
つい最近まで「gol milimétrico」と検索すると、昨年のワールドカップのスペイン戦で、三笘薫が放った、あのライン際の映像がヒットしていた。
まぁ、厳密に言えば、ゴールではないが、このラインスレスレの三笘からのパスが決勝ゴールに繋がったから、まぁ、これはこれで良し(でも、今見ると、大きな声じゃ言えないが、これ、ライン出てるんじゃない(個人の感想です))。
で、ここ数日で爆発的に広がったgol milimétricoは、女子ワールドカップカップで、6日、スウェーデン対強豪アメリカ戦の中で、スウェーデンの選手が放ったPK戦での一撃。
スウェーデンの選手のボールは、目視では、アメリカのキーパーに阻まれたかのように見えたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による映像判定では、一瞬ではあるが、空中で、ボールがゴールラインを割った(el balón pasó la línea)と見なされた。
次のURLの動画でその劇的瞬間が確認できる。
https://www.google.co.jp/amp/s/www.infobae.com/deportes/2023/08/06/la-milimetrica-definicion-del-var-en-el-penal-que-sentencio-la-eliminacion-de-estados-unidos-del-mundial-femenino/%3foutputType=amp-type
落胆するスウェーデンの選手団が、判定が覆るやいなや歓喜する。一方のアメリカのゴールキーパーはボールを持ったまま呆然する。
このコントラストが残酷だ。
写真はVAR判定のグラフィック映像。
この静止画を見ると、明らかにラインを超えてるが、ゴールラインを、空中で割った一瞬を見逃さなかったというのがVARの凄いところ。
スウェーデンの勝利を「dar el batacazo(番狂わせ)」とか、「gol(penalti)fantasma(幻のゴール(ペナルティ))」と表現している記事もあった(まぁ、スェーデンにとっては、失礼だよな、この書き方は)。
出典
https://www.rtve.es/deportes/20230806/gol-penalti-fantasma-suecia-estados-unidos-mundial-femenino/2453541.shtml