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6/15 ニュースなスペイン語 Centro inmersivo:没入体験型施設

「没入体験」とは、最近メディアがこぞって取り上げているテーマのひとつだが、「リアリティあふれる映像や音響によって、あたかもある空間に入り込んだかのような感覚が得られる体験」を指す。

カタカナ語を用いて「イマーシブ(immersive)体験」とも言う。

そして、こんな体験ができるのが、今日の表題にある「没入体験型施設」。

この没入体験型の施設が14日から、ナバーラ州の州都パンプローナにお目見えした。

パンプローナと言えば「牛追い(encierro)」がメインイベントの「サン・フェルミン祭り(San Fermín)」で有名。

そのパンプローナにこの度、オープンしたのが、その名も「Espacio SanFermIN! Espazioa」で、年間を通して、祭りに関わるイマーシブ体験ができる(ofrece una experiencia inmersiva todos los días del año)施設だという。

あっ、もちろん、祭りの開催中はリアルな体験をしてもらうために、観光客向けの情報センターになるみたいだけど(salvo durante la celebración de las fiestas. A lo largo de ellas servirá de punto de información al visitante)。

敷地面積90平方メートルの空間には、来場者のレセプションルーム(un área de recepción y atención al visitante)、インフォメーションブース(una zona de información)、 そして、体験コーナー(el área de experiencia)の3つのゾーン(rincón)に分かれていて、祭りのイメージカラーである赤、白、黒の3色に絞った超シンプルな配色(un diseño minimalista)がなされている。

体験コーナーでは、来場者は鏡とスピーカー、スクリーンの迷宮(contiene un laberinto de espejos, altavoces y pantallas)に入り込むと、音響(sonidos)、イマーシブ空間(enclaves) 、映像(imágenes) を備え、サン・フェルミンにスッポリ丸ごと没入する感覚(para generar una inmersión total en las fiesta)が得られる。

この施設が設置された目的はサン・フェルミン祭りを「desestacionalizar」することと説明されている。 

この動詞の中に見える「estación」は「シーズン」で、そこに、「否定」を意味する「de-」、動詞化するための「-zar」が付いているので、「非シーズン化する」という、何とも、イメージしにくい意味になる。

つまるところ、スペイン三大祭りのひとつであるサン・フェルミンを7月だけの名物にしないで、他の月にもパンプローナに観光客に来てもらいましょう、という狙い。

しかも、施設全体で、持続可能な、リサイクル素材が使われていることから、環境にも配慮している(En todo el espacio se han utilizado materiales alternativos, sostenibles o reciclados, respetuosos con el medio ambiente)ところが、「今」らしい。

と、まぁ、見てきたようなことをツラツラ書いてきたが、全て、記事からの引き移し。

構想からオープンまで2年の歳月を経たEspacio SanFermIN。

実際に訪れた方からのレポートも聞きたい所。

写真は牛追いの様子。

毎年けが人がでる。さて、今年はいかに?

出典
https://amp.rtve.es/noticias/20240613/sanfermines-2024-suman-nueva-forma-vivir-fiestas-a-traves-centro-inmersivo-pamplona/16146385.shtml