見出し画像

11/6 ニュースなスペイン語 Casa nido:カサ・ニド

少し前の記事だが、ここ数週間、イニゴ・エレホン(Íñigo Errejón)のセクハラ辞任やバレンシア州の水害などのニュースがメディアを埋め尽くしていて、なかなか、他の記事に目を通せなかったので、少しずつ通常モードに戻ろう。

さて、タイトルで、何のヒネリも無く「casa nido」に「カサ・ニド」と併記するとは…とお叱りを受けそうだが、どうかご勘弁を…。

それぞれ「casa」は「家」、「nido」は「巣」という意味で、日本語に相当する用語がまったく分からないし、そもそも、これに相当する考え方があるのかも分からない(けど、ちょっと気になるニュース)・・・。

専門家によると、「カサ・ニド」は、離婚した両親が共同親権をもっている場合(padres divorciados con custodia compartida)、ふたりの未成年たる子どもが、家族の過ごした元の家に恒常的にとどまり続け(los menores se establecen de manera permanente en la vivienda familiar)、親が決められた期間に応じて元の家を離れ、そして、一定期間、子どもと過ごすために家に戻ってくる(son los progenitores los que se cambian, según la periodicidad pactada, de domicilio estableciéndose los periodos pactados en la vivienda familiar)というシステムらしい。

法律には全く明るくないので、こういう共同親権のあり方が日本でも認められているかどうかすら分からない。

最高裁(Supremo)がこの度出した判決では、カサ・ニドが未成年に様々な悪影響をもたらす可能性がある(este sistema conlleva una serie de conflictos que pueden afectar a los menores)として、夫婦(cónyuge)のどちらがこの措置に異を唱えている場合、これを認めないとした。

今回の最高裁判決は、カサ・ニドを望まない夫婦に対して、これを決定したマドリード地裁(Audiencia de Madrid)の判決を棄却した形。

それにしても、カサ・ニドというのは、かつて一家団らんがあった家に子だけが残り、替わる替わる父親と母親がやってくるという状況を生む訳だから子にはかなり残酷だと思うけど……。

写真は共同親権のイメージ画像。

ところで「casa nido」と検索すると、今回のカサ・ニドとは対極にある、楽しそうな「家型の鳥用巣箱(caseta nido)」や「巣箱型の人用住居(casa en el árbol)」の画像も出てくる。

Caseta nido
Casa en el árbol

出典https://www.rtve.es/noticias/20241023/supremo-descarta-alternancia-vivienda-familiar-divorcios-sin-acuerdo/16300588.shtml