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12/12 ニュースな英語 Spanish Friday:スパニッシュ・フライデー

昨日の続報と思ったのだが…。

今回は12月9日(金)、スペイン発の初の試み「スパニッシュ・フライデー」が開催されたというお話。

旬が過ぎちゃうと(それでも、2日程、過ぎてるケド…)、あまり、意味を成さないので。

スパニッシュ・フライデーは「地元産で持続可能なもの『メイド・イン・スペイン』を促進するための運動(Movimiento que apoya lo local y lo sostenible "Hecho en España")」のこと。

大体、察しはつくと思うが、これは「ブラック・フライデー(Black Friday;viernes negro)」とか「サイバー・マンデー(Cyber Monday;ciberlunes)」と同じ、クリスマス前の消費促進キャンペーンの一環。

ただし、「スペイン産のもの」を買う、というのが先発のふたつにはなかった点。

私たちは、年に1回、ブラック・フライデーの後に地元で消費し、近所の商店に行く機会を設けたいと思っているのです(Nuestra idea es que un día al año, después del Black Friday, se celebre un día de consumo local y de acceder al comercio de cercanía)。

こう語るのはアパレルメーカー「エス・ファスシナンテ(ES Fascinante)」の共同創設者(cofundadora)であり、スパニッシュ・フライデーの生みの親(creadora)のマルガリータ・ルイラ・デ・アンドラデ(Margarita Ruyra de Andrade)だ。

スパニッシュ・フライデーは、スペインで商品を生産している企業(se pueden sumar las empresas que creen y fabriquen productos en España)なら誰でも参加できる、いわば、開かれた(abierto)イベントだ。

人に魅力を発信するために、それぞれの企業が適切と考えることを何でもできる自由(cada uno tiene la libertad, según su negocio, de hacer una opción se considere adecuada para atraer a la gente)があるのが良い。

今回は、飲食業(hostelería)、ファッション業(moda)、食品業(alimentación)など、様々な業界(sectores tan dispares)から、500を超える企業が参加したという。

スパニッシュ・フライデーで売り込みたい商品は、次の4つの理念(valor)を持つ。

① 持続可能であること(la sostenibilidad)
② 協力し合えること(la cooperación)
③ 地元のものであること(lo local) 
④ スペイン人が作るものを愛でること(poner en valor lo nuestro)

スパニッシュ・フライデーが生まれた背景には、今年、ブラック・フライデーでの購買力(venta)が、その長い歴史の中で、初めて落ち込んだ(ralentizado)という事情がある。

この控えめなキャンペーン(campaña moderada)を打破するねらいがスパニッシュ・フライデーにはある。

実際のところ、起爆剤になったのか……。

まだ、具体的な数字がないから分らないが、来年の今頃、何らかの成果が出ているかも。

写真はスパニッシュ・フライデーのハッシュタグ画像。

ちなみに、英語の「Friday」は、諸説あるが、「フレイヤの日」が語源という。フレイヤは北欧神話(mitodología nórdica)の「愛と美を司る女神(diosa del amor y la belleza)」のこと。

 一方、スペイン語の「viernes(金曜日)」も「愛と美を司る女神の日」に由来。で、こちらの女神サマは、言わずと知れたローマ神話「ヴィーナス」のこと。

女神が微笑む金曜日となったか……。

出典
https://www.rtve.es/noticias/20221209/spanish-friday-se-celebra-primera-vez-para-promover-compra-productos-espanoles/2411308.shtml