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10/12 ニュースなスペイン語 Fiebre de Nilo Occidental(2):西ナイル熱(2)

2023年8月12日にも取り上げた話題だが、今年はかなり深刻。

アンダルシア州セビージャ県のコリア・デル・リオ(Coria del Río)とラ・プエブラ・デル・リオ(La Puebla del Río)という、グアダルキビル川(Río Guadalquivir)に面した2つの地域で、蚊(mosquito)を媒介とした西ナイル熱による死者が増加中だという。

基礎疾患(patologías previas)があり、先月8月にナイル熱と診断された(fue diagnosticado)コリア・デル・リオの80歳の女性が月曜日に亡くなり、これで、上記2地域での死者(víctima mortal)が10人となった。

死亡者の大半は基礎疾患を患っていたという。

また、今週、新たに2名の感染例が報告され、これで上記2地域を含むアンダルシア州での感染数は87例となった。

かなり、乾燥している地域なので、ウィルスにとっても過ごし易い環境なのだろう。

ところで、ナイル熱が大流行中の地域のひとつ、コリア・デル・ソルと聞くと、「Japón姓」を思い付く。

コリア・デル・ソルは人口3万人くらいの都市だが、その内、「日本」を意味する「Japón」という苗字を持つ人が約700人ほどいるらしい。

Japón姓を持つ人たちは、自分たちが1614年に伊達政宗の命によって、セビージャを訪問した慶長遣欧使節(expedición Keicho)で渡西したサムライ(samuráis)の末裔だと信じている。

さて、サムライたちは、憎っくきナイル熱を媒介する蚊どもをどう成敗するか!?

写真は慶長遣欧使節の団長を務めた支倉常長像の前に集結したJapón姓の面々。

左から Juan Manuel Suárez Japón、Julio Suárez Japón、Carlos Japónの各氏。もしかしたら、Juan ManuelとJulioは苗字が同じなので兄弟かも。

ちなみに、日本では、まだ、西ナイル熱での死者は報告されていないらしいから、変な流行がスペインから持ち込まれませんように。

出典
https://www.elcorreoweb.es/andalucia/2024/10/07/nuevo-fallecido-coria-rio-eleva-109035253.html